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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】
 ルールはこちらを参照。
 
 
 「俺ニュータイプじゃね?」って日がたまにあるんだわさ。今日はその真逆だった。しばらくやってないと、ほんとダメだなぁ。自分からロックを切ってしまう。
 
 
 ・第28戦目~(2008/11/18)



【デッキ構成】
 前回と同様








#艦長
  ジェーン・コンティ
#隊長機 
  ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
  ショットガン/シールド(ST)
#2番機 
  デニム/ザクⅡ改
  ザク・マシンガン
#3番機 
  ジーン/ザクⅡFS型
  ザク・バズーカ

#コスト 700/700


【所持カード】









#予備カード
 キャラ(6/6)
   ガルマ・ザビ
   シン・マツナガ
 メカニック(5/5)
   ザクⅠ・スナイパー
   グリーンマカク(キャノン砲仕様)
 武器(6/10)
   試作ビーム・ライフル
   スパイク・シールド(ゲルググM)
 カスタム(4/5)
   操縦マニュアル
   定置迎撃
   予備弾倉
   ワイドレンジスコープ






***
 

「最後の一機だ。囲むぞ!」
 デュバルの指示に、二人のザクパイロットはよく応えていた。
 もしここが宇宙の戦場であったのなら、もっと華麗な編成機動ができたはずであるが、残念なことにデュバルの肉体と乗機のドム・キャノンは重力に縛られていた。
 
 それでも度重なる連戦により、デュバル小隊の面々はある程度のチームプレイが可能となっていた。ともすれば暴走しがちなジーン軍曹のことを、デニム曹長はよく知っているのか、先んじてフォローに入ってくれている。
 

 ドム・キャノンのショットガンが、ジムに向かって放たれた。連邦軍前線基地のMS守備隊は、既にこの一機だけとなっていた。散弾を辛うじて防いだジムは、地の利を生かし廃ビルに隠れて射界を遮ろうとする。
 だが、それは予測されていた動きだった。ジムの回避パターンを読んで、既にデニムのザクⅡ改が配置についている。120mm弾の火線に迂闊なジムが飛び込んでくると、数秒後にはスクラップの出来上がりだ。
 
 
「敵MS撃破を確認。基地周辺の敵勢力は排除されました」
 後方の指揮車両に居るジェーン・コンティ大尉から通信が入った。その無機質な声色に、デュバルはいつも反感をおぼえる。
「大尉、ここからが合同作戦とやらの本番なのだろうが、我々も補給無しでは、これ以上は戦えないぞ」
 デュバルは挑発的な物腰で、総帥府の大尉に意見してみた。
「ご安心を。物資と増援を積んだ輸送機がすでにこちらに向かっています」
 ずいぶんと手回しがいいことだな。デュバルの機嫌は悪くなる一方だった。
 





【戦闘内容】 
#11月18日(於:シアトル)

#28戦目 対戦相手
マドロック<アムロ・レイ(UC)搭乗>
 対戦結果『圧勝』

#29戦目 対戦相手
  マドロック未完成型
  陸戦型ガンダム
 対戦結果『完敗』

#30戦目 対戦相手(シミュレータ)
  ザクⅡ改
  ザクⅡFS型
 対戦結果『勝利』

#31戦目 対戦相手
  ジム・キャノンⅡ
陸戦型ガンダム(ウェポンラック仕様)<フランシス・バックマイヤー搭乗>
 対戦結果『完勝』



【ピロー開封】×4




[U]ジオンキャラ  ケリィ・レズナー(メット)<pass
[U]ジオンメカ   陸戦型ザクⅡ(闇夜のフェンリル隊仕様)<GET!
[C]連邦キャラ   アヤ・スワンポート
[C]ジオンメカ   ザク強行偵察型<pass


【登録抹消】
#メカニック
  グリーンマカク(キャノン砲仕様)




***

 襲撃した連邦軍基地より少し離れた森林地帯。そこでデュバルら第53独立機動戦隊は輸送隊からの補給作業を行う傍ら、コンティ大尉のブリーフィングを受けていた。

「要は、敵さんから強奪してきたMSを丁重にお出迎えしろと、そういうことですか」
 交代で僅かな休息を取った後、3人のパイロットは再びMSに搭乗していた。サイドモニターに映るジーン軍曹は、コンティ大尉の作戦概要を聞いてしかめっ面をしている。

「戦時下で、敵基地に単独潜入するなど……」
 デュバルには理解できない。スパイ任務の危険性もそうだが、そもそもの目的が新型MSの奪取ということが理解できないのだ。
 確かに連邦のガンダム・シリーズは従来のMSを凌駕する性能ではある。しかし、いくら優れた技術であっても、それが敵の手によって生み出されたものであっては意味がないものだ。
 
 新型MSを強奪し、その能力をジオンのものに還元できたとして、その間に連邦は更に新しい技術を産み出すだろう。
 ジオンと連邦。残念ながら技術を産み出す根源的な力が違うのだ。ジオンにおけるMSの運用アイディアはたしかに画期的だったが、事実、その後の主力MS開発では連邦に大きく水を空けられている。
 全ては、あの主力MSトライアルに起因している。ジオン軍部が技術的に先進性のあるツィマッドではなく、コスト重視のジオニックを選んだから、このような盗人猛々しい作戦が発案される状況に至ったのだ。
 デュバルは、この稚拙とも思える作戦のキーマンとなるスパイ兼MSパイロット――コードネーム「バルフィッシュ」に同情したくなった。


「しかし、1機のガンダムを奪うために、このような大規模の作戦が展開するのは不自然極まりないですな」
 デニム曹長は落ち着いた雰囲気だが、やはりこの作戦には不満があるようだ。

 デュバルたちの居る補給地には、陸戦型のザクが3機、増援として送り込まれていた。彼らはこの作戦では、デュバルの指揮下として置かれていた。
 また航空部隊による支援や、別働隊による各地での陽動、更には突撃機動軍の擁する特務部隊『サイクロプス』や『シーマ海兵隊』も撹乱作戦に参加するという。

「本作戦はジオン三軍による共同作戦であり、事の成否はこの大戦の帰趨に関わります。MSパイロットは各自の任務に専念するように」
 ジェーン・コンティはいつになく一方的に告げた。冷たい氷を思わせるような声に、3人のMSパイロットは身を竦ませた。『アーント・コンティ』の恐ろしいウワサは彼らも知っているのだ。

 突如、サブモニターの通信映像にノイズが走る。上空近くにはジオンの航空部隊が迫ってきていた。ミノフスキー粒子の影響が、近距離間通信でも影響を及ぼし始めたのだ。
 それは、作戦行動の開始を告げる合図でもあった。

「連邦軍の追撃も予想されます。救援対象MSが作戦エリアから離脱した後は、我々も速やかに撤退します」
「大尉、その大事な大事な連邦のMSのデータは我々には知らせないのかね? どうもこのところの任務続きで、ガンダム・タイプを見かけたらすぐに引き金を引く習性が身についているのだが」
「……この情報は極秘のものです。作戦終了後、私の監視の下で、今回の作戦での戦闘データを全て破棄させることを約束してください」
「約束しよう。経験値を稼げないのは残念だがね」

 少し時間を置いて、転送されてきたデータにデュバルは驚いた。
「こいつは!」
 おそらく彼以上に衝撃を受けたのが、デニム曹長である。
 確かにガンダム・タイプだが、その重厚感溢れる特徴的な外見は、忘れることもできない。
 かつて彼の部下を全滅に追いやった悪夢のガンダムが、今や彼らが特命として死守するべき機体なのであった。


「意識を切り替えろ、デニム曹長。戦場での動揺は死ぬことより危険だ」
 デュバルもまた、冷静になるべく深呼吸した。そして、『バルフィッシュ』のデータを防衛対象『GP02』としてドム・キャノンにインプットする。これで誤射する危険性は減った。
 
 遠くの空で、爆炎が広がった。幾つもの白煙が交叉していく。航空部隊同士の戦闘が始まったのだ。
 空の敵は空の味方に任せればいい。今回はいつぞやの輸送隊の時と違って、ジオン側もドップ戦闘機を多数を投入しており、空中戦の戦局はやや優勢に見えた。
 




「バルフィッシュ、応答せよ! バルフィッシュ、応答せよ!」
「……こちら、…ルフィッシュ。支援に……」
 ミノフスキー粒子を分厚く散布しすぎた結果、バルフィッシュのものと思しき機体からの通信がおぼつかない。

「ルッグン! バルフィッシュの位置情報をリンクせよ!」
 指揮車両のジェーンが叫んだ。敵にバルフィッシュの位置を知られるのは絶対に避けなければいけないが、かといって味方に位置を知らせなければ彼らは手の打ち様がないのだ。
「今やっています! ……うわぁ!!」
 偵察機からの連絡が不意に途絶えた。どうやら撃墜されたようだ。

 しかし、ルッグンが最後に発した情報は、バルフィッシュの位置をジェーンの指揮車両に捕まえさせることができた。彼女の前線指揮車両は、戦闘能力こそ皆無だが情報分析や各MSへの伝達など、小隊の電子的なサポートを意識して改造されている。その技術の多くは、連邦軍から鹵獲した支援ホバートラックのスペックを参考にしているものだった。
「位置座標の転送を完了。MS各機は、バルフィッシュの援護に向かえ!」
 彼女の号令で、6機からなるMS部隊は走り出した。






「少佐ァ、向こうの隊との連携は、どうするんで?」
 ジーン軍曹は合流したばかりの陸戦型ザクの隊を気にしているようだった。向こうの隊員とはまだ顔合わせも済んでいなかった。
「さぁな、この作戦に選ばれるということは、それなりのウデの部隊であるという事を信じるだけだ」
 森林地帯を疾走しながら、ドム・キャノンを操るデュバルは答えた。現れた敵は航空機だけで、もはやMS部隊による援護の必要も無いように感じたが、それでも考えられるリスクは最大限に排除しなければならない。デュバルはショットガンの安全装置を解除した。



「バルフィッシュ、交戦エリアを通過中! こちらのMS隊へと接触します!」

 オペレーターの通信が入るのと同時であった。ドム・キャノンのサブモニターに、かの太めのガンダムが映し出された。
 当然のごとく基地脱出の際に、連邦軍の激しい抵抗を受けたのだろう。機体はそこかしこ傷ついているようだ。そのくせ、携行する大型シールドだけは後生大事に抱えている。デュバルはそのことを疑問に思ったが、今は思案する時間では無い。

 やがて、鬱蒼と茂る木々をかきわけて、白いMSがデュバルの眼前に現れた。
 見る者を威圧するような存在感が、その機体から発せられている。
「こちらバルフィッシュ、貴隊の支援に感謝する」
「第53独立機動戦隊MS小隊長のジャン・リュック・デュバルだ。以降の誘導は、後方支援の『アーント・コンティ』が行う。この場は任せてくれ」
「了解した」
 短いやり取りのあと、新型ガンダム――『GP02』は彼らのほうを見ようともせず、背を向けて走り出した。


「へっ、随分とそっけないことで」
 ジーンは不満をこぼした。この1機のMSを強奪するためだけに、地球方面軍はかなりの負担を強いられている。
 デュバルは部下を諌めようともしたが――彼自身、この作戦自体に今だ疑問が残っていた。それでも、作戦は遂行しなければならない。
 『GP02』の移動ルートと脱出用の輸送機の位置を確認して、デュバルは部下たちに防衛ラインの展開を指示しようとした。

「敵MSが交戦エリアに急速接近中。各MSは防衛ラインを下げつつ後退せよ」
 ジェーン・コンティの珍しく焦り気味の声が、彼らの感情を引き戻した。

 その時、一条の光が地表から放たれ、一機のドップを撃墜した。
 それは間違いなくビーム兵器から発せられたものだった。



「地上に敵MS! 地上にビームを発射する敵MSを確認! 機数は確認できず!」
「し、白い奴だ! 白い奴がいるぞ!」

 航空部隊のパイロットの声が混線して入ってきた。
 デュバルたちは幾度となくガンダム・タイプの連邦MSと交戦したが、そのどれもが『白い奴』のコピーや量産タイプであった。正確なところの『白い奴』と呼べるのは、ただ一形式のみである。
 RX-78-2『ガンダム』。サイド7で極秘裏に開発され、そして各地のジオン軍に恐怖と死をもたらしたMSのことだ。


 MSパイロットたちに動揺が走った。
「コンティ大尉、敵MSは識別できるか?」
 デュバルは努めて冷静に問う。
 有能な総帥府の秘書官は答えた。
「データを確認しました。RX-78-2と呼ばれる機体に間違いありません。驚くべきことに、敵MSは単機です」
 コンティ大尉がそう言うのならば、それが事実なのだ。
 そして、わずか一機で追撃に来るという事態に、デュバルはおぞましい既視感を得た。

 ――あの蒼いMSの襲撃。
 
 デュバルは悪寒を振り払った。



「全機、後退急げ。『白い奴』が追撃を止めないようなら、防衛ライン後方にいる友軍と協力して『白い奴』を叩く」
「何を言ってるんです、少佐! ここで我々がガンダムを叩かないで、いつ叩くと言うんですか! 相手は単機なんです!」
 真っ先に反論したのはジーン軍曹だった。
「軍曹、我々の任務はバルフィッシュ帰還の為に、防衛ラインを構築することだ。敵MSを撃破することではない」
 そして、バルフィッシュの帰還は成り、三軍共同作戦はもはや成功に向かいつつあるのだ。

「止すんだジーン、功を焦ることはないぞ!」
 デニムはジーンが内心で抱いている焦りに気づいていたかのようだった。
 しかし、ジーン軍曹はデニムの言葉に答えない。『角付き』は、追っ手のガンダムがやってくるであろう方向に一歩前進した。
 
「おいジーン! 貴様、命令違反を犯すのか?!」
「デニム曹長、そもそもサイド7でヤツを仕留めていれば、こんなことにはならなかったんですよ! あの時の命令には従うべきじゃなかったんだ!」
「よせ、ジーン!」
「これ以上、連邦を増長させるわけにはいかないんでしょうが! だったら今しかない!」
 デニム曹長とジーン軍曹のやり取りは、彼らが過去に『白い奴』と何らかの関わりがあったことを示している。しかしデュバルにそれを追求している余裕はない。
「ジーン軍曹、これ以上の独断行動は処罰の対象となるぞ!」
 デュバルは警告を発した。
「シャア少佐だって、戦場で戦って出世したんだ。……俺だって、ガンダムを倒せば!」
「待て!!」
 『角付き』は、デュバルの言葉を振り切るかのように、その身を跳躍させた。


「で、どうするんですか、少佐」
 落ち着いた口調は陸戦ザク部隊のリーダー『JC01』だった。部隊間の通信システムが整っていないのか、コックピット内のパイロットの映像は表示されない。
「諸君らは『アーント・コンティ』の指示に従い速やかに後退せよ。直接戦闘指揮の場合は『JC01』が執れ。私はジーン軍曹を追う」
 部下の独断専行は、隊長たるデュバルの責任である。デュバルがジーンに追いついたとして、次の警告の返答如何によっては、デュバルは『角付き』を撃たねばならない――そう考えていた。

「敵機の射程圏内です! 少佐、危険です!」
 不意にコンティ大尉の通信が入った。それは命令無視への叱咤ではなく、生命の危険を報せる叫びだった。
 光線が樹林を貫き、行軍を共にしていた陸戦型ザクの1機に突き刺さる。そのまま機体の上半身をもぎ取られた後、ザクは爆散した。
 
「一撃だと……馬鹿な!」
 デュバルは連邦のビーム兵器の威力に凍りついた。かつて第53独立機動戦隊がテスト運用していた、試作ビーム・ライフルのそれとは比較にもならない。
 そしてまた恐るべき機動力を以って、ガンダムは交戦可能エリアまで到達していた。

「これより敵MSと交戦する! 各機散開!」
 デュバルは苦渋の決断をする。もはや、ザクの足では逃げ切れないところまで近づかれていたのだ。


<→続く>
 



【戦闘内容】 
#11月19日(於:リボー・コロニー森林エリア)

#32戦目 対戦相手
ガンダムアムロ・レイ(メット)搭乗>
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