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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】
 ・ルール
 ・目次

 バーニィを引退させてから、デュバル少佐とコンティおばさんが話のメインに……。
 早いとこRバーニィを引きたいのですが、全国戦でのアレックスとの遭遇率は異常すぐる。
 

 ・第36戦目~(2008/11/20)



***

 用済みとなり即日放棄された仮設補給基地を離れ、ジェーン・コンティ大尉は本来の所属であるMS特務遊撃部隊――蔑称、外人部隊――と合流していた。
 
 任務の名目は物資の受取となっているが、ジェーン・コンティ個人の仕事は別にある。
 彼女の報告を受けるのは、司令官のダグラス・ローデン大佐。一司令官にして大佐という立場は、ザビ家末子のガルマ大佐と同様、異例なものであったが、ダグラス・ローデンの立場はガルマとちがって負の要素を孕んでいる。
 
「やはり、我々には何も報せず、か。第53独立機動戦隊と接触したのは君の慧眼だったというわけだな」
 ローデン大佐の言葉は先日行われた、ジオン三軍による共同作戦、『GP02』強奪作戦のことを指していた。もっとも、機密レベルの高いこの作戦は、総帥府のジェーンを持ってしても一部の情報しか知らされていない。
 少なくとも作戦前、彼女に与えられた情報は、『GP02』が核弾頭の使用を前提とされたMSであること、そしてその打上場所がアラスカのHLV基地であるということの2点だけだった。
 宇宙に上げられたガンダムと核弾頭をどこに移送するのか、そしてそれを何の目的として使用するのかは知らされていない。もっともザビ家のことであるから、戦術レベルであろうが政治的なレベルであろうが、碌な使い方はされないだろうが。

「連邦のガンダムが核弾頭を放つ。それは南極条約が『連邦側によって』破棄されたことを宣伝するショウにうってつけと言うわけだ。あとはこの作戦を考えた莫迦共が、味方のジオン軍に核を打ち込むというパフォーマンスを実行してくれないことを祈るだけだな」
 ローデン大佐は自嘲気味に笑った。
 確かに南極条約はNBC兵器・大質量兵器の使用を禁じている。しかし実際には『使用されなかった』だけのことであり、今でも数多くの災厄をもたらす兵器群は、連邦・ジオン両軍ともに格納庫の中で眠りについているだけに過ぎなかった。


「ところでガルマ大佐は何処に向かわれた?」
 一呼吸置いて、ダグラスが尋ねる。
「キャリフォルニア・ベースに移動し、反・反攻作戦の総指揮を執る予定となっておられます」

 未だ、ジオンは地球においてその勢力圏を保持しつつあった。しかしそれも辛うじてのことである。スペースノイドの彼らは、地球と言う場所を軽視していた。
 確かにジオン軍は、開戦初期にMSという圧倒的な兵器を持ち、連邦の軍勢を壊滅させている。しかし地球の環境に不慣れという弱点は、輸送や補給面に大きな障害となった。兵站が上手くいかず、戦闘には勝利しても戦争に負けたと言う事実は、地球暦時代の大戦でもよく聞かれる話であったが、ジオン軍は彼らの前轍を踏もうとしていた。
 かたや連邦はMSの実戦配備に着手し、その強大なる資源と物量を以って地球からジオンを駆逐するべくその力を蓄えこんでいる。そして、その反攻作戦がじきに開始される――のは誰が言うまでもなく無く明らかだった。
 
「ガルマ大佐が宇宙に上がった暁には、いよいよ我らも覚悟を決めなければいけないかと思ったが。最悪の事態は避けられたようだな」
「最悪の事態、とは?」
 ジェーンはローデン大佐に問う。
「南極条約が破棄されたとなれば、即座にサイド3の連中は報復行動を考えるだろうよ。それが第二次ブリティッシュ作戦になるのか、地球圏の全面核攻撃によるかは、デラーズ大佐あたりが考えるのだろうがね」
「……そこまで軽率なものでしょうか。サイド6や月面都市群との体面にかかわります」
「実行するさ。もはや長期戦に到ったところでジオンに勝機は乏しい。そして、この報復作戦は地球に降下したジオン軍の撤退が完了される前に行われるはずだ。おそらく私のような反ザビ家への疑いがある連中や、外人部隊を捨て駒として残してね。ギレン・ザビはより良い人種とか言うのを残すための機会があれば、喜び勇んでそれを実行する男だよ」
「少なくとも、ガルマ様が地球で指揮を取っている間は、そのような非道は行われない、ということでしょうか」
「いくらギレン総帥とて、自分の弟を巻き込むことはするまいよ。そう信じたいものだ」
――なぜなら、ガルマ大佐はザビ家の顔だからな――
 ローデン大佐はそこまで言わなかったが、ジェーンは理解していた。
 そして、急に話を切りあげた理由が判った。ローデンの部屋を誰かがノックしたのだ。
 
 
 
 

 
 
「ジノビエフ曹長、入ります」
「入りたまえ」
 呼ばれてローデン大佐の部屋に入ってきた痩身の男は、外人部隊のMSパイロットの一人、『レッド・ツー』ことガースキー・ジノビエフ曹長だった。
 ジェーンの姿を確認すると、ガースキーは一瞬たじろいだが、そのまま向き直ってローデン大佐に報告。
「ローデン大佐、ハイ・ゴッグの移送準備が完了しました。あとはラッピングでもすれば立派なクリスマスプレゼントになりますよ」
「ご苦労。急な命令ですまなかったな。明日、代わりのザクが来るがしばらくはそれで我慢してくれたまえ」
『MSM-03C』ハイ・ゴッグは、統合整備計画の現地運用試験と言う名目で、ジェーンが外人部隊へと供与した機体の一つだった。原型機のゴッグは水陸両用機であったが、陸上ではその鈍重さが災いした。しかしこの新型は装甲面を多少低下させたものの、陸地での機動性を十分に実用レベルまで引き上げた機体であった。

「あら、ジノビエフ曹長。せっかくの新型機なのにお気に召さなくて?」
 ばつの悪い顔をして振り返るガースキー。
「お久しぶりです、コンティ大尉。ええと、アレもすこぶる良い機体なんですがね。なにぶん、今後の作戦区域に問題がありまして」
 ガースキーの言葉を、ローデン大佐が引き継いだ。
「ハイ・ゴッグも黄金色の海で自由に泳げればさぞご機嫌だったろうに。温情深いマ・クベ司令は、我々にアフリカ内陸部へと渡れと命令してきたのだよ」
 乾燥・砂漠地域では特に精密機械の集合体であるMSの整備には苦労する。現にアフリカでは専用防塵フィルターなどを設け局地戦に特化した機体が多数配備されていた。確かに飲み水の確保すら難しいと言う場所で、水辺での戦いでアドバンテージを持つハイ・ゴッグが活躍する機会は想像もできなかった。
「宝の持ち腐れになるよりかは、君にハイ・ゴッグを託し、これを必要とする部隊へと引き渡してもらったほうが有用という判断だ」


「メイの奴は『暇ができたら砂漠戦仕様に改造する』とかなんとか言ってましたけどね。さすがにそりゃ無理ってモンでしょう」
 ローデン大佐の部屋を出て、ガースキーは歩きながら口元を歪めて言った。それが嘘か誠かはジェーンにとってどうでも良かった。しかし彼ら外人部隊の雰囲気が、ようやく以前の状態に戻りつつあるという実感。それが彼女の心を占めていた。第53独立機動戦隊に居る時にはほとんど見せない自然な笑みが、ジェーンの顔にほころぶ。

 
「ハイ・ゴッグは向こうのハンガーです。大尉のご命令ですぐにでも移送できますよ」
 ガースキーはジェーンに言った。しかし、その言葉をジェーンの耳は捉えていなかった。彼女が代わりにその目で捉えていたものは、前方のハンガーにたたずむ一機の『蒼い』MSの機影だった。
 
――『無慈悲な鬼神』。
 その異名が外人部隊の『レッド・リーダー』に名づけられる所以となった日のことを、ジェーンは忘れてはいない。
 ジェーンはその原因ともなった機体をしかと睨み付けた。
 『イフリート改』と呼ばれるプロトタイプのMSは、何も応えない。そうだ。今はコックピットに誰も乗っておらず、起動もしていない。ましてや意思を持つはずなどもないのだ。それでも蒼いMSは、ジェーンを威圧するかのような雰囲気で見下ろしていた。
 
 かつて外人部隊に起きた悲劇。それは本来結びつくことの無い彼らと『EXAM』の邂逅の時でもあった。




***

 アラスカ北極圏に位置するHLV発射基地は蜂の巣をつついたような騒ぎであった。
 バルフィッシュ打上完了まで、あと数分を残すばかりという所で、連邦軍の襲撃を報せる警報が鳴り響いた。『白狼』率いるMS部隊、そしてデュバルのドム・キャノンはこれを迎撃せんと基地から出撃したが、アラスカのツンドラの大地は彼らの機動力を大いに奪っていた。極寒の戦場に吹き荒れる冬の嵐は、やはりエースパイロットとは言えスペースノイドにとっては未知の体験である。
 
 地形に苦戦するジオン戦力に対し、連邦の戦力は未確認タイプの大型戦闘機がわずか一機のみ。援護の戦闘機群もいなければ、寒冷地専用のMSを空挺輸送する気もないらしい。

 この極小な戦力でジオン勢力圏内に飛来してきたという事実は、HLV基地に対し核攻撃を行うことも予測されていたが、それはデュバル少佐やマツナガ大尉をはじめ、未だ南極条約の効力が続いていると考える多数の兵士にとっては知りえないことだった。彼らが今まさに宇宙に打ち上げようとしている機体こそが、南極条約を根本から否定する存在なのにも関わらず、だ。
 
 程なくして、雪原の戦闘が開始された。そしてすぐさま驚くべき情報が管制室にもたらされた。
「敵の大型戦闘機にはMSが乗っています! れ、連邦の『白い奴』です!!」
 


 デニム曹長は医師に痛み止めの注射を無理やり打ってもらうと、パイロットスーツに着替えMSハンガーへと向かった。
「馬鹿な、あのガンダムがそうそう量産されてたまるかよ」
 先の戦いで見事ガンダムを撃破したデニムは、その報告を信じなかった。実際に『陸戦型』と称されるガンダムは、本来RX78タイプ用に製造された部品から耐用基準に満たなかったパーツを寄せ集めたMSに過ぎない。事実、第53独立機動戦隊もそれらの『陸戦型ガンダム』の部隊と交戦したが、見事これを撃破することに成功している。恐らく吹き荒れるブリザード越しに見たが故に、量産型のタイプを『白い奴』と誤認したのだろう。
 
 彼にとって、ガンダムとは『白い奴』ただ一機のみである。それはサイド7の強行偵察の折に撮影に成功した機体であり、そして先日ジーンの命を奪った悪魔なのだ。

「この俺が直々に確認してやる……おい、この基地には予備のMSの一機もないのか?!」
 ハンガーにいた整備兵は、デニムの顔を見て驚いた。
「デニム曹長、怪我はもう良いのですか?」
「良いわけないだろう。しかしここで手をこまねいて見ているわけにもいかんからな」
 デニムは辺りを見回すと、目ざとく一機のMSを見つけた。デニムの瞳がそれ見たことかと見開く。
「なんだ、あそこにあるのは俺のFZじゃないか」
「デニム曹長、それはマツナガ隊の予備機ですよ! 勝手に乗り込んでは……!」
 整備兵の言葉はもはや耳に入れるつもりはない。デニムはすばやくマツナガ隊の保有しているザクⅡ改に取り付くと、リフトを操作してコックピットに滑り込んだ。
 
 MSの運用はすべからく柔軟に用いるべし。その理念に基づき、マツナガ隊のザクⅡ改は本来の搭乗主でないデニム曹長を受け入れ、その忠誠の証としてモノアイが煌いた。
 

 MSハンガーから出撃したザクⅡ改を打つのは、雪混じりの風。
「HLV打上完了まで、残り5分! デニム曹長、御武運を!」
 先ほどの整備兵が連絡したのだろう。管制室からの連絡がザクⅡ改に飛んだ。
 HLVは既に発射態勢に入っている。あとはそれさえ守りきれば良いのだ。デニムはその為ならその鋼鉄の巨体を盾として用いることすら厭わぬつもりであった。


 ふと、出撃したばかりのデニムは空中を見上げた。そこにいるのは空中から遠くの氷原に向けて攻撃を加える敵影であった。
 
 ビーム・ライフル。
 ジーン軍曹の機体を引きちぎったものと同じ光芒が発せられ、恐らくマツナガ隊と思しき友軍のザクⅡ改は、その威力により粉砕させられた。
 その直後に、空中の敵機が爆炎に包まれる。地上からの対空砲撃――ドム・キャノンのツイン・ミドル・キャノン――が命中し、敵は黒煙をたなびかせた。

 そして、MSがバランスを失った攻撃機から飛び降り、そのままアラスカの大地に着地した。
 
 


   



 それは悪夢の再来である。デニムは先日破壊したばかりの『ガンダム』が、再び自分と合い見えることに底知れぬ恐怖を覚えた。




【登録抹消】
#メカニック
  ザクⅠ・スナイパー


【デッキ構成】







#艦長
  一般兵
#隊長機 
  ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
  試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ
#2番機
  ジェーン・コンティ/ハイゴッグ(ジェットパック仕様)
#3番機 
  デニム/ザクⅡ改
  ザク・マシンガン

#コスト 700/700


【所持カード】








#予備カード
 キャラ(5/6)
   ガルマ・ザビ
   シン・マツナガ
 メカニック(5/5)
   陸戦型ザクⅡ(フェンリル隊仕様)
   ガンダム試作2号機(ビーム・バズーカ装備仕様)
 武器(5/10)
   ザク・マシンガン
   スパイク・シールド(ゲルググM)
 カスタム(4/5)
   操縦マニュアル
   ワイドレンジスコープ






【戦闘内容】

#11月20日 (於:黒海沿岸森林地帯)
#36戦目 対戦相手
  ガンダム6号機マドロック
 対戦結果『完勝

#同日(於:北極基地)
#37戦目 対戦相手
ガンダム(アムロ・レイ専用機)アムロ・レイ(心眼)搭乗>
  Gスカイ・イージー

<→続く>
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