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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】

 ルールはこちらを参照。
 
 mixi分のストックはあと7話分。そろそろ続きを書かないと、次回出撃できない……
 
・第9戦目~(2008/11/1)



【デッキ構成】





#艦長
 一般兵

#隊長機
 ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
 試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ

#2番機 ジーン
 ザクⅡFS型
 ザク・バズーカ

#3番機 バーナード・ワイズマン(ST)
 ザクⅡ改
 ザク・マシンガン

#コスト 695/700



【所持カード】







#予備カード
 キャラクター(3/6)
  なし
 メカニック(3/5)
  なし
 ウェポン(5/10)
  スパイク・シールド(ゲルググM)
 カスタム(3/5)
  定置迎撃
  予備弾倉





***

<→続きから>


 まさか。
 バーニィは、自分がガンダムと接触したせいでこの部隊がガンダム撃破の任に就かされるんじゃないだろうか、と悩んだ。
「あのガンダム・タイプは、自分が先日遭遇したMSと同型機と思われます」
 少し間を置いてバーニィは当たり障りのない返答をした。ジーン軍曹の「けっ」という呻きが、バーニィの耳に入った。

 確かに、同じ機体だ。しかし、あの悪鬼のような戦いぶりはとても『彼女』の所業とは思えない。バーニィは、新型MSよりもケガ人の退避を優先させたガンペリーの女性士官が、この一方的な戦闘に関わっていないことを心から願った。
「嘘が下手だな。もしお前みたいな新米があの化物とやりあったら、10秒も持たないだろ」
 ジーンが噛み付いた。バーニィは反論しようとしたが、言葉が見つからず押し黙るしかなかった。


「ともかく、この新型ガンダムの存在は我が軍にとって大きな脅威である」
「まさか……ウチの部隊にこいつの破壊命令が来たとかいうのでありますか」
 先ほどのバーニィの疑問を、ジーン軍曹が代弁した。
「今のところは、そういう命令は来ていない」
 バーニィは安堵した。しかしそれを見たのか、デュバルは釘を刺してきた。
「あくまで、『今のところ』だ。我が部隊がMSを駆って戦場に在る限り、このガンダム・タイプと遭遇する可能性は十分にある。それを忘れるな」
 デュバルがそう言い終えると、一同は重苦しい雰囲気に包まれた。


「これは、解析班が映像から解析した、新型ガンダムの予測データだ」 
 先刻まで守備隊に起きた惨劇を映していたスクリーンに、ガンダムらしき機体のモデルが表示された。
「特徴的な固定武装は、背部の多連装ロケットシステム。威力と射程に関しては、先ほど諸君らにも見てもらえたと思うが……」
 デュバルから、ガンダムの予測性能に関して幾つかの説明があったが、バーニィは軽い絶望を感じた。あの守備隊たちだって、決して新兵たちの集団ではなかったはずだ。それを数分で壊滅させるような化け物じみた性能に対して、どうやっても太刀打ちできるわけがない。


「ところでバーナード・ワイズマン伍長。さきほどの映像の中でガンダムの機動に関して特異な点があったと思うが、判るかね」
 突然、話を振られたのでバーニィは当惑した。
「い、いえ。見かけのわりに、とても敏捷だなぁ、と」
「ジーン軍曹は、どうかね」
「なにかこう、MSの死角に回り込むのが早いように思えます。熟練したパイロットのなせる業かもしれませんが」
 二人の言葉に、デュバルは期待していた返答を得られなかったようだ。視線を手元に戻すと、スクリーンにはガンダムのデータとは別に、新しいMSのデータが表示された。
 
「新型ガンダムと、我が軍の地上用主力MS『ドム』の比較だ」
 デュバルは慣れた手つきでコンソールを操作する。
 バーニィは、「主力MS『ドム』」というデュバル少佐の発した単語に違和感があった。主力MSはザクではなかったか? ちらりと横目でジーン軍曹を見たが、とくに何も気にしてはいないようだった。バーニィも気にしないことにした。


「これが、ドムの前進速度」
 スクリーンは鳥瞰図の画面を映す。ドムを模した小さなモデルが表示され、それの機動した光跡が矢印で表示された。
「ガンダムの予測速度と比較する」
 ドムの脇にガンダムが表示された。両者は同時に前進し光跡を残す。驚いたことに、その速度はさほど違いが無かった。
「このように、前進する速度はさほど差異はない。問題は次の場合だ」
 再び、スクリーンに小さなドムが表示される。そのドムは、今度は後退を始めた。当然、前進するよりもその速度は遅い。
「後方に移動しようとする時に、このガンダムは恐るべき機動をする」
 ガンダムが現れ、ドムと共に後退しはじめた。そのガンダムは前進する時と同じような速度で飛び退き、あっという間にドムとの距離を離していった。


「ガンダムの肩部に装備されているスラスター・バインダー。これが従来のMSでは実現できなかった機動を可能にしているというのが、解析班の所見である」
 ガンダムのワイヤーフレームモデルが拡大されると、スラスターノズルが可動する様が映された。
「側面・後方への加速機動時に、ドムに劣らぬ速度で動けると言う事実に私は驚愕を禁じえない」

「バック走が早いってのは、フットボール選手には向いてるかも知れませんけどね!」
 ジーン軍曹は冗談っぽく言った。
「たとえば、このようなシチュエーションで、だ」
 ジーンを無視して、再び鳥瞰図が現れた。ドムの後方には、赤いザクが出現した。
「中距離位置にいる敵MSに後方を取られたとしよう。従来のMSであれば、後方の敵を攻撃する為に機体を回頭させ対峙する必要がある」
 赤いザクから、扇形のエリアが表示された。そのエリアがドムを後方から捉えると、ザクから光が放たれた。実戦であればその間に射撃武器を発射されているということなのだろう。ドムは右に回りながら弾を回避しつつ回頭しようとした。だが、そのドムの動きを追いかけるように、ザクが向きを変える。
 結局ドムは回頭が間に合わず、光弾を数発受けた。するとドムは爆発してスクリーンから消えた。

「このようになるので、戦場では後ろを取られてはいけない。しかし新型ガンダムは、次のように機動すると予想される」
 ドムが最初に立っていた場所へ、ガンダムが現れた。同じようにザクの攻撃が始まる。
 しかしガンダムは左後方へ軽々と飛び退いて、ザクの射界を振り切った。再びザクがガンダムを射撃レンジに捉えようと、左を向こうとする。ガンダムは一旦静止すると、猛然とザクの更に後方に向かって滑るようにダッシュした。
 ザクの回頭は間に合わず、完全に裏を取られた。ガンダムはザクの無防備な背中に向かって攻撃し、これを破壊した。
 
「後ろを取るという戦術は、何れの時代の戦いにおいて概ね有利とされてきた。それはMS戦でも確かな掟であったはずなのだ。だが、このガンダム・タイプの存在はその掟に対する技術的野心の挑戦である」
「それならいっそのこと、機体の背中側にビーム砲でもつけちまえばいいんじゃないですかね」
「そういった試みは、既に我が軍の試作モビル・アーマーが検証中である。ただ一つ確かなことは、ジーン軍曹のザクが不意をついて新型ガンダムの後ろを取っても、その数秒後には軍曹と敵の位置関係は真逆になっているということだ」
 それを聞くと、ジーン軍曹は肩をすくめた。




「諸君、私はたとえ1局面の戦闘であったとしても、兵士の数や装備の性能差だけで勝敗が決まるものとは思っておらん。パイロットとしての技量、そして部隊のチームワーク、全てが噛みあってこその勝利だという事を肝に銘じて欲しい」

 絶望的なまでの敵新兵器に関するブリーフィングは、デュバル少佐の有難いお言葉によって締められた。
 なにひとつ、うちの部隊は満足に揃っていないじゃないか。バーニィは自室(MSパイロットには特別に与えられる)で、不満気に独りごちた。
 わずか3名のMSパイロット、うち一人は新米。予備パイロットも無し。3機編成で戦ったこともないのに、チームワークが何だって? 更にひどいことに、自分の機体は現在修理中ときたもんだ。
 むしろ、ずっと修理中ならば前線に出なくて済むかもな!
 バーニィは粗末なベッドに足を投げ出した。






 バーニィは、再びシミュレータ・ポッドの中の人になった。
 現在ジオン軍全体で推し進められている『統合整備計画』は、機体の部品規格統一を図り、MSの整備性の向上が見込まれている。しかし、この部隊にはそんな最新規格の部品が供給されることも無く、逆にザクⅡ改の修理状況は滞っていた。

 トリガーを引いてバーニィはスクリーン上のジムを撃破した。しかしこれは敵兵の命を奪う行為ではない。実戦を経験したバーニィには、この訓練に意味を見出せなかった。
 それでも、あくまでMS操作の慣熟と割り切って操縦レバーを握っていた。
 

「伍長、いつも同じジム相手じゃつまらんでしょう。こいつと戦ってみませんか」
 休憩中、顔見知りである若い整備班の一人がディスクを手に声をかけてきた。
 シミュレータには当然軍の公式なデータがインプットされているのだが、それを改変して新しいプログラムを加えたりCGモデルの改造をしたりする輩がいる、というのはバーニィも聞いたことがあった。
 
「何が入ってるんだい?」
「噂の『ガンダム』ですよ」
 
 新型ガンダムの噂は、既に基地内に広がっていた。
 鉱山都市の一件以降、連邦軍のMSに強襲され撤退する部隊が増えてきている。事実、バーニィたちが駐留する基地にも、受け入れを要請する部隊があった。
 整備班たちは、そう言った残存部隊から本来機密のはずの映像を入手し、暇つぶしにこのシミュレータ用のモデルとして再現したのだ。バーニィは仕事の速さに感心する一方で、実戦に出ることのない者たちの呑気さに呆れていた。
 
 
「詳細なデータはまだ入手できてないんで、仮の数値が入ってます。一応、機動性はジム・タイプの3倍、装甲はガンキャノン・タイプの8割増しの設定です」
「そんな化け物にどうやって勝てっていうんだ?」
「勝ってもらわなければ、ジオンの負けですな」
 言ってくれやがって! バーニィは心の中で毒づいた。
 

 スクリーンには崩壊した架空都市が映し出された。遥か遠くにガンダムらしきシルエットが表示される。その機種名は「Test 01」となっていた。
 いや、あの機体は01じゃなく、02と呼ばれていたんだがな……バーニィがあの時の出会いを回想しようとしていたところで、何発ものロケット弾が飛来してきた。バーニィはそれを避けようとも防御しようともせず、そのまま『戦死』した。


 それから何度か挑戦したものの、結局バーニィは一矢も報いることが出来なかったので諦めた。ディスクを取り出し、ポッドから出る。
 ふと、パイロットスーツを着た見慣れぬ中年男が廊下の向こうからやって来るのに気づいた。左腕をケガをしているのか、包帯で釣っている。どうやら撤退してきた部隊のMSパイロットのようだった。
 
「若いの、操縦訓練中か?」
「はっ、そうであります」
 見知らぬ上官に対し、バーニィは敬礼して返答した。間違っても整備班の作ったパッチデータを試していたとは答えるわけにはいかない。

「実戦に出たことはあるのか」
「3度の戦闘を行い、ジムを1機撃破しました」
 その男はやや小太りで、丸顔にだんご鼻が特徴的だった。値踏みするような視線を、バーニィは感じた。
「ほぅ、見た目と違ってそこそこ腕は良いようだな」
 男は表情を崩した。どうやらそこまでガチガチの熟練兵と言うわけではなさそうで、バーニィは少し緊張がほぐれた。
 しかし男はすぐに真剣な表情に戻る。
「だが、戦場では慢心こそ最大の敵となる。頑張れよ」
「あ、ありがとうございます」
 男は無事なほうの腕でバーニィの肩を叩くと、通路の角を曲がって見えなくなった。
 
 直後、ジーン軍曹の大きな声が響いた。
「そ、曹長殿ではありませんか! よくぞご無事で……」
 ジーン軍曹が目の前の通路を横切って走っていった。さっきのパイロットは、軍曹の知り合いか?
 バーニィは興味をかられ、通路の角からそっと声のほうを窺った。








「おぅ、あの時の作戦以来だな、ジーン軍曹。『新米』の貴様も、ようやくいっぱしの兵の面構えになってきたか?」






【対戦結果】

#11月1日(於:アリゾナ第67物資集積所)

#9戦目 対戦相手(シミュレーター)
  ゲルググM
  ザクⅡ改
 対戦結果 『完勝』



#11月3日(於:アフリカ戦線)

#10戦目 対戦相手(シミュレーター)
  ザク・デザートタイプ(DA)
  ザク・デザートタイプ(DA)
  陸戦型ザクII
 対戦結果 『大敗』

#11戦目 対戦相手(シミュレーター)
  ザク・デザートタイプ(DA)
  ザク・デザートタイプ(DA)
  陸戦型ザクII
 対戦結果 『完敗』


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