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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】
 ルールはこちらを参照。
 
 
 ようやく我が部隊にも艦長系キャラクターが入ってきました。しかも美人。


 
【死亡フラグ成立条件】
 ジェーン・コンティ ← マット・ラリー・アニッシュ・ノエル・レーチェル(デルタ小隊)


・第14戦目~(2008/11/5)




***

 基地のMSハンガーはいつだって騒がしい。今日も今日とて、先日の戦闘でダメージを負った、ジーン軍曹のザクⅡFSの修理に整備班は大忙しだ。
 殊勝なことだ、とバーニィは思う。バーニィ達が無事に生還できるのも、整備班の活躍あってのものだ。


 





 ふと、ハンガーの奥に、一台の珍妙な機体が置いてあるのを見つけた。ザクの胴体に、キャタピラがついている。MSと戦車の合いの子のような外観だ。
「何です、あれ?」
 興味にかられ、バーニィは手近にいた整備員に尋ねる。
「この間、うちの基地に寄ってきた部隊がいたろ? そいつらが廃棄していったパーツを組み合わせてみたんだ。ま、リサイクルMSってやつだな」
 バーニィは毎度のことながら、整備班の仕事の速さと器用さに感心した。
「肩にキャノン砲を付けるか付けないかでモメたんだけどな。やっぱり何かとんがってたものがついてる方が、カッコいいだろう?」

 前言撤回、である。バーニィは苦笑しながらハンガーを去った。






【デッキ構成】








#艦長
 ジェーン・コンティ

#隊長機
 ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
 試作ビーム・ライフル/シールド(ST)

#2番機
 ジーン/グリーンマカク(キャノン砲仕様)

#3番機
 バーナード・ワイズマン(ST)/ザクⅡ改
 ザク・マシンガン

#コスト 695/700



【所持カード】








#予備カード
・キャラ(5/6)
   デニム
・メカニック(5/5)
   ザクⅡFS型
   ドム・キャノン(複砲仕様)
・武器(5/10)
   ザク・バズーカ
   スパイク・シールド(ゲルググM)
・カスタム(3/5)
   定置迎撃
   予備弾倉
   ワイドレンジスコープ



***

 『グリーンマカク』と名づけられたそのMSの出来損ないは、今やジーン軍曹の操縦で、サムソントレーラーが積載していた物資の回収作業に当たっていた。
 場所は基地からザクの足で半日ほどかかる荒野で、ちょうど連邦軍最前線基地と中間の位置にある。
「ったっくよぅ、俺は荷物運びの為にMSパイロットになったんじゃねぇんだぞ」
 ジーン軍曹の愚痴はもっともだが、それは本来の乗機を破損させた軍曹の責任であった。
「よりによって、こんな場所で地雷なんか踏んでくれなくたってよぅ」
 サムソン3台、その他物資を満載した大型トレーラー5台ほどからなる輸送部隊が、かつての戦いで連邦軍が敷設した車両用の地雷原に踏み込んでしまって、すでに半日が経過していた。いまや2台のサムソンが横転し、その貴重な荷を大地に投げ出してしまっている。
 ジーン軍曹に与えられた仕事は、積荷の回収、及び地雷の撤去である。こんなことをやらされるなら、デニム曹長に代わってもらっても良かったかもしれない、とジーンは今更ながらに思った。
 その時、デュバル少佐から、個人通信が入る。
「軍曹、輸送部隊には総帥府の人間がいる。印象を悪くしないようにな」
「り、了解であります!」
 ジーンの声が裏返った。するとグリーンマカクの掴んでいたコンテナが、地面に落ちて無残にも中身がぶちまけられた。いくつもの軍用缶詰が、ゴロゴロと大地を転げまわっていく。
「今のが機密物資だったら、君は間違いなく降格していたぞ、軍曹」
 


 
「こちらFZ、周囲に敵影らしきものは見当たらず。異常なし」
 バーニィはザクⅡ改で周囲の偵察に出ていた。 地雷の敷設位置は、既に高感度センサーによって把握してあるものの、場所が場所なだけに、いつ血に飢えた連邦軍が襲い掛かってくるとも知れない。身動きの取れない輸送部隊が襲われることだけは絶対に防がなければいけなかった。
 外部モニターは、荒野が夕焼けに染まる様を映している。日が沈む前にさっさと基地に戻りたいものだ、とバーニィは願っていた。

 

 地雷の除去作業は終わると、トラックは順次、基地に向かって出発していった。既に空は闇に染まり、月が浮かんでいた。残ったのは輸送部隊のうちで無傷だったサムソン1台に、『グリーンマカク』を搭載してきたサムソンが1台。あとはバーニィたちの3機のMSだけだった。

「この最後のコンテナはどうするんです?」
 緑色のリサイクルMSは、ライトを点灯しながら質問する。その声からすると、ジーン軍曹はだいぶ疲れているようだ。バーニィは少しだけジーンに同情した。
「こちらのサムソンには積載スペースに余裕がありません。申し訳ありませんが、そちらの荷台に積んで下さい」
 どこか無機質に感じる声の主は、ジェーン・コンティ大尉。特命にて輸送部隊を指揮していたと言う総帥府所属の女性だ。特命と言うからには何か大事な物資を運んでいるのであろう。

 バーニィはカメラをズームして、輸送部隊のサムソンの中を覗き見る。なるほど兵士達のむさ苦しい空間の中に居る、金髪の女性の物腰は、どこか違和感があった。間違いなく『内部』の人間だ。
 現場のことなどあまり詳しくなさそうな才女ではあったが、その割にはずいぶんテキパキとジーン軍曹に積荷の回収の指示を出していたことを思い出した。人は見かけに寄るものではない。

 次にバーニィは、特命という積荷の中身が気になった。サムソンはザク及びグフ系の中型MSを1台、荷台に寝かせて運搬できる。コンティ大尉の乗っているサムソンのハッチは始終閉じられたままで、中身を見ていない。
 もしや、この積荷は最新型のMSか……
 


「センサーに感有り! こっちに向かってくるぞ!」
 デュバル少佐が怒鳴り、バーニィは息を呑んだ。
「FZは、2台のサムソンを守れ! 私が敵の足を止める!」
 バーニィは慌ててマシンガンを構え、輸送車両の前に出た。センサーに表示された光点を見ると、敵は1機だった。
「こいつは……夜間迷彩のガンダムか?!」
 デュバルの機体がキャッチした敵影は、ガンダムであった。その姿は、かつてバーニィが『細身』と表した2番目のガンダムに類似するものであった。ただしその機体色は、闇にうっすらと蒼く交り、ジオン兵が『白い奴』と呼称する物とは大いに異なった。

「データ照合……こいつは動きの遅い、陸戦型だ!」
 デュバルが『遅い』と表現したのは、厳密に言えば誤りである。ジム・シリーズよりも先行配備された陸戦型ガンダムは、数こそ少ないものの、その性能はザクなどと比べて遥かにハイ・スペックだった。ただ、件の新型ガンダムに比べれば、この蒼いMSの機動性はまだ想定の内だった。
 『ガンダム』の存在はジオン兵にとって恐怖である。実際に遭遇したものは、その名を聴くだけで戦意を失うものも居ると言う。(実際なところ、『白い奴』と交戦して生き延びた兵はごく僅かであるが)
 デュバルは小隊長として、部下を鼓舞せざるを得ない立場であった。その心情が、『遅い』という言葉を発するに至ったのだ。

 
 ドム・キャノンの肩部ツイン・ミドルキャノンが火を噴いた。射程距離もそれほど長くなく、バズーカに比べれば威力は劣る。あくまで支援攻撃用の固定武装であったが、こけおどしには十分すぎた。
 デュバルはこの火砲で相手をひるませた後、ドム特有の直線機動力を生かして肉薄、敵に試作ビーム・ライフルを打ち込む。先日の戦闘では、この戦法で既に敵軍の鹵獲ザクⅡを2機破壊していた。
 
 放たれた砲弾はガンダムの付近に着弾、激しい爆発が起きる。ガンダムのパイロットがその衝撃に気を取られた瞬間、勝負は決するのだ。疾走するドム・キャノンは既にガンダムをビーム・ライフルのレンジに捉えていた。ガンダムの脇をすり抜けながら、正確に三射。すべてがコックピット付近に突き刺さると、ガンダムは轟音を立てて倒れた。


「や、やった!」
 少佐の早業にバーニィは歓喜した。
「さすが、少佐だぜ」
 マカクのモニターでも確認したのか、ジーンも興奮した。
「このような機体が単機で攻め込むなど、なにか策があるに違いない。警戒を怠るな!」
 上官らしいデュバルの叱咤が二人に飛んだ。ドム・キャノンが倒れたガンダムに背を向ける。

「デュバル少佐、注意してください! 敵はまだ動きます!!」
 コンティ大尉の通信が入るやいなや、デュバルの機体が爆炎に包まれ、地に伏した。


「う、嘘だろ!」
 バーニィは見た。 紅蓮の炎に包まれて立ち上がる、ガンダムの姿を。バーニィはそのマシンに、人に在らざる狂気が内包されているのを感じた。
 双眸のカメラアイは怒りに燃えるかのごとく、真赤に輝いていた。コックピット部分はビームの直撃を受け損傷しているにも関わらず、機体はかえって操縦者の支配から逃れ、新たな自由を得たかのように躍動している。

「てめぇ、地獄に落ちやがれ!!」
 マカクが出し抜けにキャノンを放った。整備班のお飾りも、武器としては最低限の機能をしていたようだ。
 しかし蒼いガンダムの機動は、もはや先ほどの機体とは全く違った。凄まじい速度で地を駆けると、バーニィの視界を横切った。
「ジーン軍曹ッ!」
 バーニィが叫ぶが、接近されたマカクはなす術もない。ガンダムはその鉄拳をMSもどきに打ち下ろした。鈍い金属音と共に、ザクの頭部が砕ける。そのままガンダムはジーンの機体を掴むと、邪魔なものを払いのけるように投げ捨てた。マカクは横倒しになって動かなくなった。
 そして、ガンダムは一歩前進すると、サムソンの積んだコンテナに向かって、頭部バルカンを乱射した。

「や、やめろぉーッ!」
 バーニィはトリガーを力の限り絞った。ザク・マシンガンの弾丸がフルオートでガンダムを側方から打つ。しかしそれでもガンダムは、バーニィの撃つ弾丸を気にする様子もなく、コンテナへの攻撃を止めない。
 このガンダムは、何か得体の知れないものに操られている! バーニィは恐怖のあまり、無為にマシンガンを撃ち続けることしかできなかった。
 
 やがて、ザク・マシンガンの弾が切れた。硝煙が晴れた先には、全身の蒼い装甲を傷つけながらも、ガンダムがコンテナの残骸を見下ろしていた。そして、ようやくバーニィに気がついたかのように、首を捻ってザクⅡ改の方を向いた。
 
 バーニィは戦慄した。

 
 ―ナゼ、邪魔をする?

 バーニィはガンダムの持つ思惟が聞こえたような気がした。


 ぱっと蒼いガンダムが照らされた。
「ハッチ解放! 撃てッ!」
 コンティ大尉が叫ぶ。その直後に、ガンダムの頭部が爆発した。

 コンティ大尉のサムソンには、2機のマゼラ・トップが搭載されていたのだ。ハッチを開放した今、サムソンはさながら移動砲台のようであった。
 近距離からの砲撃音が、立て続けに夜の荒野を切り裂く。蒼い機体は何発もの砲弾の直撃を受けて、ようやく今、2度目の死を迎えた。
 

「…ガ、ガンダムは、どうなったか?」
 デュバル少佐からのコールが入った。
「少佐、大丈夫ですか!」
「うむ。少し駆動系をやられたが、なんとか動けそうだ。他に被害は?」
 バーニィはライトを点灯して、被害を確認した。
「グリーンマカクが中破。こちらのサムソンは……積荷のコンテナだけを集中的にやられました。蒼いガンダムは、輸送隊のサムソンに搭載されていたマゼラトップが撃破しました」
 バーニィの返答にデュバル少佐は事態を飲み込めないようだった。そもそも一部始終を見ていたバーニィですら、あっという間に起きた出来事を頭で整理しきれなくなっていた。
 
 
「ま、詳しいことは、後で大尉殿にお聞きくださいよ」
 含みのある言い方をして、ジーンが通信に割り込んできた。グリーンマカクのほうも、パイロットだけは無事らしい。
「ところで伍長、こいつは一人で立ち上がれねぇんだ。そいつのゴツイ手を貸してくれや」
 了解、とバーニィが言いかけた、その時だった。

 
 もはや動かぬ残骸になったと思われたガンダムが再起動した。慌ててマシンガンを構えるザクⅡ改だったが、弾薬のリロードをしていなかった。自分の愚かさにバーニィは舌打ちした。

 マゼラトップも照準を合わせようとするが、間に合わない。蒼いガンダムは、スラスターを噴かした。機体が大きく宙に浮かび上がると同時に、左脚がもげ落ちた。それにも構わず、最大噴射をかける。
 誰もが予測不可能な事態に反応できない。 ガンダムはおおよそ機体制御もままならぬ状態で、連邦軍基地の方角へ飛翔した。夜の闇空に、スラスターの炎が輝く。機体のパーツが分解し、徐々にその身が崩れていくのが、見えた。

 やがて青い炎は遠くの山の向こうを越えたところに墜落し、巨大な閃光が炸裂した。
 

「……連邦軍の自動帰還プログラムってのは恐ろしいもんだな。えぇっ?!」
 最初に口を開いたのは、横倒しになったままのジーン軍曹だった。






【対戦結果】
#11月5日(於:コムサイ合流地点)

#14戦目 対戦相手(シミュレータ)
  陸戦型ゲルググ
  ザク・デザートタイプ
 対戦結果 『局地的勝利』

#15戦目 対戦相手
ブルーディスティニー2号機<マット・ヒーリィ搭乗>
 対戦結果『局地的勝利』


#ピロー開封×2





[R]連邦武器   ロング・ビーム・ライフル
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