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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】

 ルールはこちらを参照。
 
 ユニットロストがかかった対戦は、相当必死で戦ってます。良く行くゲーセンでビルダー人口が減っているのは、俺が対戦中にハッスルしすぎてるせいじゃないと信じたいところです。

 
・第4戦目~(2008/10/30)



【デッキ構成】





#艦長
 ジャン・リュック・デュバル

#隊長機 
 ジーン/ザクⅡFS型
 ザク・マシンガン/ザク・バズーカ/予備弾倉

#2番機
 バーナード・ワイズマン(ST)/ザクⅡ改
 試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ

#総コスト
 585/700



【所持カード】







#予備カード
 キャラクター(3/6)
  なし
 メカニック(2/5)
  なし
 ウェポン(4/10)
  なし
 カスタム(2/5)
  なし





***

 バーニィはこの部隊が『愚連隊』のようなものであると感じていた。大きな攻略作戦があるというのに、この部隊には何の連絡も無かった。正規の部隊から当てにされていないと言う、良い証拠だ。
 友軍にかなり大きな被害は出たが、作戦は成功した、そういう報告こそ伝えられたが、バーニィは何の感情も湧かない。彼にとってこの独立戦争は、ジオン独立の云々や、スペースノイドのナントカではなく、召集されたから戦っているだけなのだ。生き残るためだけの戦いなのだ。
 ようやく司令部より彼らに言い渡された任務は、敗残兵の掃討。さして重要でもなく、戦功も期待できない任務だったが、激戦区に送り込まれるかよりマシだった。
 

 隊長のデュバル少佐は、見通しの悪い山岳地帯にMSを潜ませた。その結果、バーニィとジーンはこの3日間で敗走中の2機のジムを投降させていた。武器弾薬、そして戦う意思が尽きた兵士は、少し威嚇発砲するだけで降伏勧告を受け入れていた。むしろ、バーニィにとっては敵の反撃よりジーン軍曹がいつバズーカを乱射するかのほうが心配だった。


「調子がおかしいな」
「また、緑色にやられた右腕ですか?」
 バーニィも慣れてきたので、ちょっとした軽口を叩いた。しかしジーン軍曹の声はいつになく真剣だった。
「本隊との連絡がつかないんだ。そっちはどうだ?」
「……ダメ、ですね。応答がありません」
「こりゃあ、本隊で何かトラブルが起きたか……」
 定時連絡は無線で行う。ミノフスキー粒子が高濃度で散布されれば、通信は不可能となる。そんな状況が起きるとすれば……
「戦闘が始まってるかもしれん。新米、お前は念のためここの警戒を続けろ」
 バーニィの反論を待たずに、『角付き』はスラスターを吹かし、本隊の方角に跳躍していった。

 バーニィのザクⅡ改は、独り残された。誰も居なくなった寂しさも手伝って、周囲をアイカメラで見回すが、何も異常はない。むしろ異常なのは、決して自然の風景の中に溶け込むことの出来ない、緑色の巨人のほうだ。バーニィは深く息を吐いた。

 小腹が空いてきたので、機体を停止させ、固形の携帯食を食べることにした。コックピット内での飲食は禁じられているが、どうせ誰も見てはいない。
 口に含んだものをようやく唾で飲み込み終えたその時だった。前方のセンサーに反応があった。モニターでその方角をズームをすると、一機の不恰好な輸送機が、谷の合間に不時着しているのが見えた。
「ガンペリー……量産型?」

 照合データは連邦軍の回転翼機と表示された。それにしても酷い不恰好な機体だ。ジオンのファットアンクルが『腹』だとすれば、こいつは『箱』だった。
 かなり強引な着地だったらしく、コンテナ部分の『箱』はひしゃげていた。応急修理をしているのか、整備員らしいのが何人も輸送機に取り付いている。
 
 バーニィはジーン軍曹に連絡を取るべきかどうか迷ったが、その輸送機に通信を傍受されるのも嫌だったし、そもそも距離的にジーン軍曹と通信できるかどうかも怪しい。
 
「ツイてないよな……まったく」
 誰に言うでもなく、そう呟くと、バーニィは試作ビーム・ライフルを構え、山陰からジャンプして一気に輸送機に接近した。



「武器を捨てて投降しろ! 抵抗すれば即座に攻撃する!」
 バーニィはまず外部マイクで警告した。
 突然のMSの襲撃に、整備兵たちは慌てふためいた。ザクⅡ改の巨大な砲は、ガンペリーをいつでも撃ち抜けるように照準を合わせている。
 見たところ、MSに抵抗できるような火器は見当たらない。バーニィは安心した。ジーン軍曹がこの場にいたならバズの1・2発はぶっ放していたかもしれない。
 ザクの足元で、自動小銃を持った歩兵が、腰を抜かしたのか動けなくなっている。
「無駄な抵抗はよせ!」
 一際大きな声で警告すると、その兵士は銃を放り投げた。


「攻撃しないで! 負傷者や、非戦闘員もいるの!」
 ガンペリーから応答したのは女の声だった。バーニィは面食らった。ジオンでも女性士官というのは珍しくないが、連邦軍の女性士官と敵として遭遇するのは初めてだった。
「南極条約は知っている。機内にいる者は、今すぐ全員外に出るんだ!」
 動揺を悟られないよう、バーニィは虚勢を張った。一瞬間が空くと、諦めたかのようにガンペリーの中から人が出てきた。なるほど、怪我人や民間人のような者が多く、女性士官が言ったことは嘘ではなかったようだ。

「よぅし、いい子だ。次はコンテナの中を見せてもらう!」
 数十人ほど出てきたところで、バーニィは警告した。データによれば、この輸送機はコンテナ部にMSを搭載可と記述されている。もし稼動前の敵の新型MSやパーツなどを入手できれば、それは大きな戦果だ。
「無理よ。コンテナ開閉ハッチが壊れていて……」
「だったら、俺がザクでこじ開ける」
 バーニィは一歩輸送機に近づいた。
 何か声が聞こえたわけではないが、バーニィは通信相手の女性士官が息を詰まらせたように感じた。何かを隠している。バーニィは確信した。

 コンテナに手を伸ばそうとした時、バーニィは自分の迂闊さを呪った。幾つかのビームがザクⅡ改を襲った。ガンペリーに気を取られ、敵MSの接近を許してしまったのだ。あわや放たれたビームはザクⅡ改をかすめ、何発かは地面に突き刺さって爆発した。ガンペリーのクルーたちは、蜘蛛の子を散らすように、逃げていった。

「何をしている、マッケンジー中尉! 『02』を起動して応戦せよ!」

 
 



 

 崖の上から現れたのはジムだった。ビーム・スプレーガンを乱射して、ザクⅡ改に向かってくる。バーニィは肩部増加装甲でこれを防いだ。
「だめです! コンテナハッチが破損していて、無理に開けようとすれば、ガンペリーが飛行できなくなります!」
「『02』が最優先だ、判らないのか!?」
「ガンペリーがないと、負傷者は運べません!」
 外部マイクで敵の会話内容は筒抜けだったが、ともかくバーニィは危険を察した。少なくともコンテナの中身は兵器で、それは女性士官の兵としては優しすぎる気性のおかげで、なんとか使用を免れている、そういった状況なのだろう。
 バーニィは試作ビーム・ライフルをジムに向かって発射したが、全てシールドで易々と防がれた。かなりの手練のようだ。

「マッケンジー中尉! これは命令だ、ただちに『02』を起動せよ! すぐに『01』も来る!」
「……了解ッ!」
 新手が来るのか? バーニィの中で焦りが生まれる。ジムを牽制しながら、いったんその場を離れようとした。
 ガツンガツンと鈍い衝撃が二度ほど響いた後、ガンペリーのハッチが吹き飛んだ。その鋼板はガンペリーの左舷ローターも巻き込んで、先ほどまで修理していた整備班の苦労を無にさせた。
 ぬっと腕が突き出てくる。そして、ガンペリーの中から這い出してきたのは……

「し、『白い奴』か?!」
 人間を想起させる、特徴的なカメラアイ。そして2本の頭部アンテナ。その顔は見るものを威圧し、ジムなどの既存MSと比べて非常に重厚感にあふれていた。
 それが、バーナード・ワイズマン伍長の始めて見る『ガンダム』であった。

<→続く>






【対戦結果】

#10月30日(於:テキサスコロニー)

#4戦目 対戦相手
  ジム・コマンド(モルモット隊仕様)
  ジム・コマンド(モルモット隊仕様)
 対戦結果 『圧勝』


#5戦目 対戦相手
ガンダム試作2号機(MLRS装備仕様)<クリスチーナ・マッケンジー搭乗>
  ジム(指揮官用)



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