SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】
ルールはこちらを参照。
会社の同僚が1000円10クレ排出なしで遊んでいるらしいけれど……やっぱり「カードを引く楽しみ」も味わいたいのです。
そんな私は1000円6クレ。周囲の店が全くクレサしてくれないので、その店だけ混んでます。
・第7戦目~(2008/10/31)
ルールはこちらを参照。
会社の同僚が1000円10クレ排出なしで遊んでいるらしいけれど……やっぱり「カードを引く楽しみ」も味わいたいのです。
そんな私は1000円6クレ。周囲の店が全くクレサしてくれないので、その店だけ混んでます。
・第7戦目~(2008/10/31)
***
――バーニィが、ガンダム……いや、クリスチーナ・マッケンジーと運命の邂逅を果たす頃。
ジャン・リュック・デュバル少佐は、いつもと変わらず不機嫌だった。
まず、極秘テスト中の友軍の試作モビルアーマーが、飛行試験中に制御系にトラブルが発生したとかで、この基地周辺に不時着したと言う報告があった。そして、その機体の存在を隠蔽するために、ミノフスキー粒子を戦闘濃度で急速散布したという連絡がしばらくしてから届いた。
全てが、遅すぎるのだ。そもそもテスト飛行の事前連絡も無く、今回の件はジオン軍の横の繋がりがあまりに希薄であることを如実に示している。ザビ家の中での内紛は、このような地域方面軍における指令伝達の末端にまで波及していた。
まぁ、過ぎたことと、どうにもならないことはどうでもよろしい。もし、このテストがジオニック社主導であれば、それは明らかにデュバル個人への妨害工作に違いないという確信があったが、シルヴィー・クロフォード担当秘書官の言によれば、どうやらそうではないらしい。ひとまずデュバルは溜飲を下げることにした。
「FS、FZ、共に通信不可能な状態です。何事も無ければ良いのですが……」
シルヴィーは表情に影を落した。しかし、すぐに明るい顔を取り繕って、報告を続けた。
「本日到着する輸送機で、デュバル少佐の為の新型機が配備されます」
私の為、だと?
デュバル少佐は怪訝に思ってシルヴィーの顔をちらりと見た。シルヴィーは「しまった!」という表情を浮かべ、そのまま宙に眼を泳がせた。
この若い担当秘書官は、実に喋りすぎる。恐らく、デュバルが「ジオニック社嫌い」ということを司令官に告げ口したのも彼女だろう。
「機体の詳細スペックはまだ判りませんが、ドム・タイプの新型ヴァリエーションの先行試作機だそうです」
そうとだけ告げると、シルヴィーは逃げるようにブリーフィング・ルームから退出していった。
ドム・タイプか。
かつてデュバルがツィマッド社のテストパイロットだった時代。魂を賭け、そして政治的取引の果てに存在を消された、儚き青の機体『ヅダ』。その俊敏なる機動を実現するために開発された『土星エンジン』の技術を受け継いだのが、他ならぬドムであった。即ちドムは、ヅダの血肉を分け与えた兄弟にも等しい。
なるほど、それであれば私が搭乗するのに相応しかろう。私のMS乗りの誇りは今でも確かにヅダと共に宇宙にある。しかし、この新型のドム・タイプが地上を席巻し、連邦兵どもが恐れをなして「ジオンにドム有り!」と叫ぶようになった時。その時こそがツィマッドの技術の勝利なのだ。
そしてツィマッドの勝利は、一度はザクに敗れたヅダにとって、再び栄光を得るための大きな原動力となるだろう。
高機動型ヅダ、陸戦型ヅダ、ヅダ改……
デュバルはエースパイロットとして凱旋した後に、ツィマッド社へ提案する予定の新型ヅダのプランを脳内で構築し始めた。やがて興奮を抑えきれなくなり、基地に輸送機の着陸を知らせる放送が流れるやいなや、ブリーフィング・ルームを足早に去っていった。
MSハンガーに搬入されたばかりの新型機は、防塵用のシートに覆われ搬送用の荷台に寝かされていた。整備班たちも新たな『敵』(または『玩具』)に、少なからず興奮しているようで、動きがせわしない。
デュバルはハンガーの上層デッキに立ち、自分が搭乗することになるであろう機体を見下ろした。
「君、この機体は『統合整備計画』によって開発されたものなのかね?」
近くに居た整備員に確認を取ってみた。
「いえ少佐、あれとは別口のプランのはずですよ」
「そうか、ならばよろしい」
『統合整備計画』はデュバルにとって忌むべきものであった。ツィマッド社の高尚かつ優れた技術を、薄汚いジオニック社に吸収される形で設計されたMSなど、屈辱以外の何者でもなかった。そのおぞましい産物が、バーニィの乗るFZこと『ザクⅡ改』なのである。だから新米であり補充兵のバーニィに押し付ける形でザクⅡ改を託したのだ。
この新型ドムが、純粋にツィマッド社の技術で作られたということは、真にデュバルにとって喜ばしいことであった。
整備班が四苦八苦しながらシートを脚部から剥がしていく。
「ドムはホバータイプと聞いたが、十分な戦闘速度は出るのかね?」
「ええ、高低差のない平坦な場所なら、ザク・タイプの倍以上のスピードが出せます。ド・ダイには乗れませんが、まぁこいつには必要ないでしょうね」
ふん、ザクやグフなど、不恰好なド・ダイに乗っていれば良い。整備班の返事にデュバルはいよいよ機嫌を良くした。
やがて濃いグレーとサンドイエローに塗られた胴体が露になった。地上の局地専用機としては妥当な色であろう。ヅダの薄い青は宇宙で戦うための色であり、そしてヅダのための色なのだ。
胴体周りは想像以上に太く、鈍重そうな印象しかないが、『土星エンジン』の推力はそれを補って余るほどのポテンシャルがある。重装甲かつ高機動。それを実現するツィマッド社の技術は、やはり偉大であった。かつてのヅダに備わっていた小半径旋回での敏捷さは期待できないかも知れないが、それは異なるコンセプトの機体なのだから異なる性質があって然るべき、と一人で納得した。
そして、新型を覆っていたヴェールが全て取り払われた。そこでデュバルは一つの疑問を問わざるを得なかった。
「ところで、君。あの肩に付いているものは、何かね?」
かくして、形式番号MS-09K-2『ドム・キャノン』が部隊に配備された。
【デッキ構成】
#艦長
一般兵
#隊長機
ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ
#2番機 ジーン
ザクⅡFS型
ザク・バズーカ
#3番機 バーナード・ワイズマン(ST)
ザクⅡ改
ザク・マシンガン
#コスト 695/700
【所持カード】
#予備カード
キャラクター(3/6)
なし
メカニック(3/5)
なし
ウェポン(5/10)
スパイク・シールド(ゲルググM)
カスタム(3/5)
定置迎撃
予備弾倉
***
バーニィとザクⅡ改が回収され、数日が過ぎた。
新型ガンダムと遭遇したことにより、ザクⅡ改の戦闘記録は『機密』として諜報部送りとなった。バーニィは、あのガンペリーの女性士官とのほんの僅かなやり取りの場面を、諜報部の人間に見られるのかと思うと気が気でならなかった。特にやましいことをしたつもりもないし、軍紀に反する行為をしたわけでもないのに、何故か後ろめたさを感じるのだ。
ザクⅡ改は修理が済むまで搭乗することもできず、仕方ないので訓練用のシミュレーターに篭っていた。そうでもしていないと、ジーン軍曹が「たるんでるぞ!」と拳骨を振るってくるからだ。
しかしポッド式のシミュレーターの中で、バーニィは一機も撃破できずに『戦死』した。バーニィは深いため息をついた。
***
「敵の新型、でありますか」
ジーン軍曹は尋ねた。ブリーフィング・ルームには隊長のデュバル少佐以下、MSパイロットの3名が集まっていた。
「先日、鉱山都市の守備隊が、わずか一機の敵MSによって殲滅させられた」
デュバル少佐は説明しながら、手元のコンソールを操作する。部屋がすっと暗くなった。
「これは偵察型のザクが撮影した、その時の戦闘記録だ」
スクリーンに何か表示されると同時に、凄まじい音のノイズと、兵士の怒号が雑ざってスピーカーを振るわせた。デュバル少佐はたまらず音量を下げた。
ザクⅡが2機、黒煙を上げて炎上していた。これはもはや戦闘不能であった。
突如警告音が鳴り、別のモニターが上空からの飛翔体をキャッチした。そして、炸裂。一瞬の後に、擱座していたザクⅡは爆炎に飲み込まれてその破片を吹き散らした。
鉱山都市の守備隊のザクⅡは5機、グフとドムが1機ずつ。しかし、すでに2機のザクⅡは敵の初撃で失っている。
この不遜な長距離砲撃の主を討つべく、1機のザクⅡが崩れたビルを踏み越え、疾走した。それはあまりに軽薄な行動であった。飛来してきたロケット弾が無謀なザクⅡを直撃、機体は上半身を失って倒れこんだ。
守備隊は、それでもジオンの名にかけて引くことをしない。集中砲火を避けるべく各機は二手に分かれ、巨大なビルを遮蔽物として攻め上がった。その頃、後方に下がった偵察型のザクは、ロケット弾の発射位置を特定し、各MSにデータを転送していた。そのカメラアイが捉えたMSは、紛れも無いガンダム・タイプであった。
「……ッ!」
バーニィはあやうく叫びそうになった。あれは、あの女性士官の乗っていたガンダム!?
ガンダムは突出してくる左翼のザクⅡに向かって、背部のロケット弾を発射する。ザクⅡは辛うじて直撃を避けるが、それでも爆風は避けきれない。体勢を崩したままザク・マシンガンを乱射したが、それはガンダムの影にかすりもしなかった。ガンダムはその図体に似合わぬジャンプ力を以って、既にザクⅡ の上空に居た。無防備な頭上からマシンガンの弾丸の雨を降らされ、ザクⅡは全身に穴を穿たれ崩れ落ちた。
ガンダムは、ザクⅡの残骸の側に着地した。その隙を狙って、ドムがヒート・サーベルを抜き放ち踊りかかる。これは渾身の一撃! 偵察型ザクのパイロットも、またドムのパイロットもそう思ったに違いない。
しかしガンダムは、そのドムの動きを『見てから』ひらりと身を翻した。重力をものともせず自在に大地を舞う姿は、従来のMSに在らざる挙動であった。ドムは眼前に居たはずのガンダムを見失う。そしてそのままガンダムに後方からいいように射撃され、ドムは何度もその身を打たれ続けた。制御系が死んだのかパイロットが死んだのかわからなかったが、ホバー移動の重MSは回転しながら高層ビルに激突した。左翼は壊滅した。
右翼のザクⅡは、ガンダムが立っていた場所に、マゼラ・トップ砲を当てずっぽうに撃ちまくった。グフもフィンガー・バルカンを連射した。近くのビルが巻き添えになり、崩落して砂煙が立つ。しかしガンダムが消えたことに、彼らは気づくことはできなかった。
偵察型ザクがセンサーにガンダムを捕らえ、僚機に向かって警告を発した。しかし、あまりに遅すぎた。側方を振り向いたグフは、シールドからヒート剣を抜く間もなく、脇から飛び込んできたガンダムの高出力ビーム・サーベルによって、軟らかい物を切り裂くかのように上半身を両断された。
懐に飛び込まれ、なす術も無くなったザクⅡには、頭部バルカン砲の洗礼が浴びせられた。モノアイが破壊され、視界を失った所にビーム・サーベルがコックピットに突き刺された。小さな爆発がザクの胸部に生まれると、それきり動かなくなった。
守備隊のMSが壊滅する様を、偵察用ザクは全てカメラ越しに見ていた。圧倒的な性能を誇示したガンダムの表情は、まるで鬼神のようであった。そして、その殺意のこもったような双眼が、明らかに『こちら』を向いた。
偵察用ザクは、自分も守備隊のMSと同じような運命を辿ることを知った。
十数秒も経たぬうちに、全てのモニターがグレーアウトした。
「このような機密映像が、我が隊のような『はみ出し者部隊』に見せられる理由。なにか、思い当たる節があるのかね? バーナード・ワイズマン伍長」
デュバル少佐は皮肉っぽく言った。
<→続く>
【対戦結果】
#10月31日対戦(於:鉱山都市)
#7戦目 対戦相手
ガンダム試作2号機(MLRS装備仕様)
対戦結果 『大敗』
#8戦目 対戦相手(シミュレーター)
ガンダム試作2号機(BB装備仕様)
対戦結果 『大敗』
#未開封ピロー×3
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