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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】

 ルールはこちらを参照。
 
 ジオンを始めたせいか、いろんな排出停止カードやプロモーションカードを買い漁ってしまう……この縛りプレイでは使えないんだけどね!

 
・第5戦目~(2008/10/30)



【デッキ構成】





#艦長
 ジャン・リュック・デュバル

#隊長機 
 ジーン/ザクⅡFS型
 ザク・マシンガン/ザク・バズーカ/予備弾倉

#2番機
 バーナード・ワイズマン(ST)/ザクⅡ改
 試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ

#総コスト
 585/700



【所持カード】







#予備カード
 キャラクター(3/6)
  なし
 メカニック(2/5)
  なし
 ウェポン(4/10)
  なし
 カスタム(2/5)
  なし





<→続きから>

***
 バーニィは驚愕した。あれが噂どおりの伝説のMSなら、ザクを100機落したと言う性能があるのだ。ちょっと操縦に慣れた新米兵士が、ちょっとチューンアップ機体に乗っていたからといって、太刀打ちできる相手とは思えない。

 眼前の『ガンダム』はまだうまく立ち上がれないのか、その場で片膝をついた状態で頭部バルカンを放った。ジムではさほど恐ろしくなかったバルカンでさえも、パニックを起こしかけていたバーニィにとっては恐怖だった。そしてその弾丸は、慄くザクⅡ改の試作ビーム・ライフルを貫いた。
「しまった!」
 ビーム・ライフルは爆発して使い物にならなくなった。慌てて後ずさり、岩壁の向こう側へ隠れる。
 なんとか頭を切り替え、恐慌状態から脱したバーニィだったが、ザクⅡ改に残った対MS用火器は、腰に装備してあるハンド・グレネイドだけになってしまった。そしてザクⅡ改のFCSは、この状況下でハンド・グレネイドをバーニィに使わせることを促していた。

「……こいつを使ったら!」
 ガンペリーの周辺には、まだケガ人達が残っていた。ハンド・グレネイドの爆発は、間違いなく彼らを巻き込むだろう。バーニィは躊躇った。そして、彼は兵士になる前は、ひとりの純粋で善良な青年であった。
 
 バーニィは後ろを向いて、全力で逃げることにした。スラスターが青い火を噴き、ザクⅡ改は一気に崖を飛んで乗り越えた。ガンダムはそのまま追ってくることも、バルカン砲を撃ってくることもなかった。


 追跡してきたのは、ジムのほうだった。ビーム・スプレーガンを乱射して、執拗に追い回してくる。バーニィは予測回避行動をザクⅡ改にインプットさせ、自分はジーン軍曹に通信を試みた。
「軍曹! 応答してください、軍曹!」
 返事は無く、バーニィは舌打ちした。眼前の小山をビームが直撃して、土砂が吹き上げる。このジムは絶対にバーニィを逃がさないつもりらしい。
「野郎ォ! そっちがその気なら!」
 バーニィは後部モニターを確認した。ジムは確かに迫ってきた。計器を読み取り、距離を測る。再び前面モニターを見ると、巨大な岩陰があった。ここでバーニィは決意した。独りきりで戦うことは恐怖だったが、彼にはそれを乗り越える覚悟と資質があった。
 
 ザクⅡ改はハンド・グレネイドの安全装置を外し、放り投げる。ただし後方のジムに向かってではなく、自機の足元に、だ。その手榴弾は5秒後に爆発する。大仰にもモニターに爆発までのカウントダウンが表示された。
 ザクⅡ改は大きくジャンプした。わざと追跡中のジムに見せつけるように。
 追っ手がビーム・スプレーガンを発射するが、それは幸いにも当たらなかった。そして、バーニィが着地すると同時にグレネイドが時間通りに爆発した。大きな爆音と共に土砂が派手に吹き飛び、ジムの視界を遮った。バーニィはすぐさま、もう一発のハンド・グレネイドを今度は前方に向かって大きく投擲すると、自身はジムに気づかれぬように岩陰に隠れた。
 
 グレネイドの初撃を防いだジムは、ここで土煙に巻かれてザクⅡ改を見失う。そして5秒後に、今度は前方で爆発を感知。失探することを恐れたジムは、迂闊にも視界の悪い状態で、スラスターを吹かしてとにかく前方に機体を進めようとした。それこそがバーニィの狙いだった。

「今だ!」
 ザクⅡ改は岩陰と砂煙の中から飛び出し、ヒート・ホークを後ろからジムに叩き込んだ。灼けた刀身は背中のランドセルを潰し、爆発をひき起こした。興奮したバーニィは、勢いに任せてもう一撃ヒート・ホークを振るう。しかしそれは若さ故の過ちであった。

 ヒート・ホークはジムの腰部に大きくめり込んでスパークを発した。
 大体のMSは腰部にエンジン部分がある。エンジンの破壊は、対MS戦、とくに地上での至近距離における格闘戦では絶対に避けなければいけないことだった。小型核融合エンジンの爆発は、人工の大地、コロニーに風穴を開けるほどの破壊力がある。下手な炸薬兵器などよりよっぽど危険なのだ。
 慌てたバーニィは、ヒート・ホークから手を離すと、ザクⅡ改を後方へ最大推力でジャンプさせた。
 間に合うのか!? バーニィ自身、敵MSを完全に破壊するのは初めてだったのだ。ともかく、爆発に巻き込まれないように距離をあけて着地し、防御態勢を取ることだけに全神経を集中させた。
 
 刹那、モニターにジムの爆発が閃めき、すさまじい衝撃波がバーニィを襲った。ザクⅡ改は吹き飛ばされて岩盤に激突し、バーニィは一瞬気を失った。
 
 
 
 バーニィはゆっくりと目を開けた。全ての外部モニターはノイズしか映っていない。
 自分にケガがないかどうか調べたが、手足が折れている、と言うことは無さそうだ。ヘルメットを取って口元を拭うと、手に赤い筋がついた。唇でも切ったようだ。頑丈な自分の身体には感謝したが、同時に呆れもした。
 コンソールを操作し、ザクⅡ改の自動修復回路を作動させる。モニターにザクの2Dモデルが表示され、あちこちに動作不能を示すレッドアラートが出ていた。
 こいつは動けそうに無いな。それでもしばらく待つと、正面のモニターだけが生き返った。サブカメラに切り替わったようだが、辛うじて外を映しているというレベルだ。それでも数百メートル先に、ジムと思しき残骸の破片が転がっているのが見えた。それはもはやMSの原型など留めておらず、爆発の威力を物語っていた。
「俺が……やっちまったんだな」

 

 バーニィはコックピットに備え付けのサイバイバルキットと、拳銃を取り出した。そして、ハッチを強制開放し、倒れたザクⅡ改の腹部に立った。機体の外装は焼け焦げており、バーニィは歩きながら靴底が溶けるのを感じた。
 
 冷たい地球の風と砂埃が、戦いの経験浅い兵士の頬を撫でる。敵MSを倒した高揚感も、先ほど遭遇した白い『ガンダム』の恐怖も、何も無かった。バーニィは中破した愛機から地面に降り立った。疲労感がドッと押し寄せ、バーニィはふらふらになってその場にへたり込みそうになった。
 それでも重い足を引きずり、少し離れた岩間の影へと身を潜めた。ジムが爆発する閃光をキャッチしたのは、友軍だけとは限らないのだ。
 集中が途切れたせいか、激しい頭痛がする。まるでバットで頭を殴られたような痛みだ。バーニィはうずくまって、頭痛に耐えた。
 

 やがて、空から轟音が聞こえてきた。
 現れたのは、またもや『ガンダム』だった。バーニィはそれを見て絶句した。連邦軍の白い悪魔は、一体何機いるって言うんだ?! 冷や汗がノーマルスーツの背中を伝って落ちた。

 新手のガンダムは、やや離れた崖の上に着地すると周囲を見回した。ジムは既に爆発してその破片を四散させており、その少し離れた先に、バーニィのザク改が無残な姿で仰向けに倒れている。
 バーニィは恐る恐るガンダムを見上げて、違和感に気づいた。ガンペリーの女性士官が乗っていたものよりもずっと細身で、まるで違ったフォルムをしていた。その外見は見るものを圧倒する類のものではなく、むしろ繊細さを感じた。
 これは別タイプなのだろうか。バーニィは偵察用のカメラを携帯していなかったことを悔やんだ。

 不意にガンダムがバーニィの方を向いたような気がして、慌ててバーニィは岩の陰にうずくまった。もっとも、遠くの小さな人間の動きを捉えるほど、MSのセンサーは精巧に出来ていない。MSの主たる攻撃対象は人間ではないのだ。それでもバーニィはしばらく身じろぎもせず、身体を屈めて見つからないことを祈るだけしかできなかった。
 
 数十秒経っただろうか。再び、轟音。
 『細身』のガンダムはスラスターを吹かし、現れた方角に向けて跳躍し、現れた時と同じように唐突に去っていった。ようやくバーニィが顔を上げた頃には、遠くの山に向かって青い炎が点いては消え、点いては消え、尾を引いていくのが見えるだけだった。
 
 
 風の音しか聞こえなくなってから、バーニィはサバイバルキットの中から小型の通信機を取り出し、救難信号のコールを送った。連絡がつかなくなった本隊とジーン軍曹のことは心配だったが、ザクⅡ改が自立不能な以上、帰還する手立ては他に無かった。
 
 頭痛が酷い。バーニィは頭を抑えてそのまま地面に横たわった。すると、なぜか『太目』のガンダムに乗っていた女性士官の声が、耳の中にこびりついていた。理由はわからない。できることなら、戦闘は避けたかった。できることなら……。
 戦場で、また遭うこともあるのだろうか。その時、俺は彼女に向かってトリガーを引くことができるのだろうか? バーニィは自問したが、答えは見つかるはずも無かった。
 

 
 

 耳障りな音と振動が近づき、バーニィは目を覚ました。それは、明らかに何か巨大な物体の接近を告げていた。バーニィは混濁していた意識を覚醒させ、隠れていた岩間の影から起きあがり、そっと身を乗り出した。とたんに凄まじい風圧がバーニィの顔を打った。

「驚かせてしまったかな、バーナード・ワイズマン伍長。身体のほうは無事かね」
 
 風圧が止むと、聞き慣れた声が響いた。
 バーニィの眼前に現れた重MSは、朝日を浴びて鈍い砂色の輝きを纏っていた。
 
 
 
 
 

 




 
 




【対戦結果】

#5戦目 対戦相手
ガンダム試作2号機(MLRS装備仕様)<クリスチーナ・マッケンジー搭乗>
  ジム(指揮官用)
 対戦結果 『局地的勝利』


#6戦目 対戦相手
  ガンダム試作1号機
  ジム・カスタム
 対戦結果 『敗北』


#ピロー開封×5




[U]連邦メカ   陸戦型ジム・スナイパー(外部ジェネレータ接続仕様)
[U]連邦メカ   ピクシー
[U]カスタム   定置迎撃<GET!
[C]ジオンメカ  ドム・キャノン(複砲仕様)<GET!
[C]ジオン武器  スパイク・シールド(ゲルググM)<GET!


#未開封ピロー×1
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