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SPA!という人が書いているブログのようなもの。主な内容は電波ですが、RPGツクールとか、ゲームの縛りプレイ(難度的なものではなく、嗜好的なもの)とか、やりたいことを適当に垂れ流しております。
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【ガンダムカードビルダー縛りプレイ】
 ・ルール
 ・目次

 あけましおめでとゴザマース。
 
 仕事帰りにコンビニでスイーツを買って帰るのをやめれば1トーマス・クルツね。
 晩飯でラーメン屋の誘惑に打ち勝てば、1ノエル・アンダーソンね。
 
 1クスコ・アル? GCBを何回我慢すればいいの?
 
 ・第37戦目~(2008/11/20)



【デッキ構成】







#艦長
  一般兵
#隊長機 
  ジャン・リュック・デュバル/ドム・キャノン(複砲仕様)
  試作ビーム・ライフル/シールド(ST)/ワイドレンジスコープ
#2番機
  ジェーン・コンティ/ハイゴッグ(ジェットパック仕様)
#3番機 
  デニム/ザクⅡ改
  ザク・マシンガン

#コスト 700/700


【所持カード】








#予備カード
 キャラ(5/6)
   ガルマ・ザビ
   シン・マツナガ
 メカニック(5/5)
   陸戦型ザクⅡ(フェンリル隊仕様)
   ガンダム試作2号機(ビーム・バズーカ装備仕様)
 武器(5/10)
   ザク・マシンガン
   スパイク・シールド(ゲルググM)
 カスタム(4/5)
   操縦マニュアル
   定置迎撃
   予備弾倉




***
<→続きから>

 大気圏離脱用カプセル――HLV――の胎内には、GP02こと『ガンダム試作2号機』が格納されている。それは産まれ出ずるべきではない禁断の子だ。アナベル・ガトー大尉はその忌むべきMSのコックピットの中で、ただひたすらHLV打上の時を待ち続けている。
 モニターに表示されるカウントの減りは遅いが、それは決して計器の故障ではない。発射を待つガトーには、一秒一秒の経過が何よりも遅く感じられた。
 
 残り時間、『2:05』。最終打上シーケンスに入るため、HLVが蠢動する。

 
 ガトーは目を瞑り、散っていった者たちのことを思った。基地脱出の際に、己の死を省みずガトーの盾となって散っていったドムのパイロット。重砲撃用MSザメルのパイロットは、残弾を打ちつくすまで敵地に残ると言い、そして言葉通りに戦い果てた。そしてまたガトーの副官とも言える存在であるカリウス軍曹も陽動作戦に馳せ参じ、乗機を撃破され生死不明となっていた。
 先発して基地襲撃に参加した全てのMS隊は、ガトーを除きすべて未帰還もしくは戦死となった。GP02も満身創痍の状態で追撃の目を逃れ、ようやく森林地帯にて友軍(デュバルら第53独立機動戦隊)と合流したのだ。
 このアラスカ基地ではソロモンの朋友シン・マツナガの姿を認めたが、今は極秘の作戦行動中である。ガトーは何も語らず、またマツナガも何も問わない。それが彼らなりの男の流儀であった。
 
 GP02。このガンダムは核弾頭を搭載している。もしこの事実が公になれば、南極条約を無視した地球連邦に味方する者はいなくなるであろう。悪の根源、地球連邦を制裁するジオン公国の正義の戦いはここに極まり、それは中立を標榜するサイド6しかり、月面都市群しかり、木星船団などの立場をも変えるだろう。かくしてスペースノイドの結束は強固となり、一丸となって腐敗した地球連邦に断罪の剣を振るうのだ!
  
 そうして得た勝利こそが、大義の為に散っていたジオンの英霊全ての手向けとなる。ガトーは狭苦しいコックピットの中から未だ届かぬ宇宙を見据えた。

「――M03大破!」
 基地の通信兵が、HLV防衛に出撃したMSが撃破されたことを報せた。
 ガトーは、GPO2の操縦桿を握り締める。味方がその命を散らせながら戦っているのに、未だ計器を読み数えることしかできない自分に歯痒さを覚えた。

「敵機からMSが分離した!『白い奴』が降りたぞ!」
 

***

 デュバルの駆るドム・キャノンは、凍った大地をホバー走行で駆け抜けた。
 いくら汎用性を重視したらしいガンダム・タイプといえど、寒冷地で万全な機動が行えるというわけではないらしい。それでもガンダムは基地防衛のMSの攻撃を物ともせず、シールドを構えたまま基地の方向へと一直線に突き進んできた。
「敵の狙いはHLVに間違いない! ビームの有効射程圏に入れるな!」
 デュバルは白狼隊に指示を飛ばす。実戦経験や腕の差で言えばシン・マツナガ大尉のほうが隊長としては適任であったとも言えなくもないが、デュバルの階級は少佐であり、何より事前にマツナガ自身の希望もあったため、臨時の戦闘指揮官と収まっていた。
 この迎撃戦は予期しなかったものとは言え、既に白狼隊のザクⅡ改の一機が失われている。それでもなんとか敵の「翼」を失わせ、HLVへの直接攻撃を防げたのは、不幸中の幸いとも言える。

「私が敵の後ろを取る! M01は左側面から敵の注意をひきつけ、M02はそのまま基地の前面に立て! 3機で包囲シフトに移るぞ!」
「デュバル少佐、予備機のザクがもう1機行きます!」
 基地管制室からの通信だった。
「M02と共にHLVを守らせろ!」


 白の嵐と共に白の機体、ガンダムが駆けてくる。マツナガ大尉のザクが左から120mmマシンガンを撃ち、牽制。ガンダムがビーム・ライフルで応射するも、白狼は紙一重でそれを避ける。
 その隙にドム・キャノンは右側方から全速で突出。ツイン・ミドル・キャノンの派手な弾幕砲火は、敵の機動を止めた。そこに、ザクたちのマシンガンが無数のシャワーとなってガンダムに襲い掛かる。

「ビーム・ライフルか、駆動系、どちらかでも潰せれば!」
 デュバルのドム・キャノンは、シールドを掲げて防御体勢を取るガンダムの真後ろに位置した。この位置からならシールドでは防げまい。デュバルは試作ビーム・ライフルの照星をガンダムに合わせると、背部バックパック、ビームライフル、コックピットの三箇所を狙撃モードでロックする。そして必中の念でトリガーを引き絞った。
 マシンガンの交差火線の真央を射抜くかのように、破壊をもたらす光の粒子が走った。


「馬鹿な!」
 ドム・キャノンの背後からの三射は全てかわされた。まるでデュバルの射撃を待っていたかのようなタイミングで、ガンダムはスラスターを使って大きくサイドステップを踏み、全弾回避。
 ミノフスキー粒子下で後方の敵機を認識するのは難しい。いかにセンサー系統が充実していても、パイロットの意識が前面にある以上は、後方は絶対の死角なのだ。だが、このパイロットはデュバルの攻撃を確実に知覚していた。それも砲弾の雨というプレッシャーの中で、だ。
 神業的な回避は、デュバルだけでなく基地防衛に当たっていたMSパイロット全てに『畏怖』という感情を植えつけた。これはMSパイロットを経験した者にしか知りえない感覚である。彼らは優れた戦闘技能を持つが、それは常人の範囲内であるものに対し、この白いMSは明らかに異質なものであった。
「あの時と同じパイロットか!」
 デュバルにとってしてみれば、以前『白い奴』と対峙した時の違和感を確定的にしたようなものだ。
 
 直後、一機のザクが爆発する。
 仕返しとばかりに『M02』のザクⅡ改へ向けて、ビーム・ライフルが正確に3発撃ち込まれていたのだ。
 



 ――ガンダムはその僅かな一瞬、ジオンのMS全てが、『攻撃の視界』を失ったことを認知する。そして、基地の一角に向けて、慎重にビーム・ライフルを放った――


 デュバルたちが再びガンダムを認知するころには、ビームは狙い違わず目標へと到達していた。



***

 HLVに軽い衝撃。GP02の中のガトーにはそれが何を意味するかは判らなかった。
 しかし『0:53』。カウントがそこで止まっている。

「どうしたのか!!」
「基地の管制塔がやられました! 発射管制をサブに切り替えます! カウント再開!」
 通信員の返事はガトーに向けられたものではなかったのだが、何が起きたのかは理解できた。
 モニターに表示された数字は、再びカウントダウンを始めた。ガトーには一層、1秒過ぎるのが長く感じられる。いや、コントロール元を失った影響が実際に出ているのかもしれない。

 ガトーは状況を拾おうと、GP02内から基地の通信内容を傍受する。
『――M01、被弾!』
『マツナガ大尉、機を捨てて脱出しろ! 大尉!』
 白狼がやられたのか?! ガトーは朋友の危機に苦悶した。手練れの白狼がやられたとなれば、この基地も長く持ちはすまい。このHLVも発射寸前で撃破されるかも知れぬ。
 ガトーはGP02を起動させる準備にかかった。各種ケーブルで機体を係留され、身動きの取れぬGP02であったが、最悪の事態は想定しておかねばなるまい。


 残りカウント『0:25』。
「ガンダムは基地施設を攻撃中! ちくしょう、白いやつめ! HLVを発射させないつもりなのか!」
「基地内からの管制はもう不可能だ! セルフコントロールで発射できるか?!」
「了解した! 何とかしてみる!」

 轟音とともにHLVのロケット・ブースターに点火が始まる。その質量を、地球からの呪縛から解き放たんとすべく。
「カウント省略! 全搭乗員は衝撃に備えろ!」
 ガトーは無念の思いを押し込めるよう、コックピットに深く体を沈めた。

 すさまじいGが身体にかかる。GP02が軋みの声を上げる。HLVが発射されたのだ。多くの犠牲を払いつつも。ガトーは憤怒に己の血が沸き立つのを感じた。


『ガトー大尉! 脱出を!!』
 それは誰かが発した通信だったのか、或いはニュータイプという人種が持ちうると言う、超常的な認識力の萌芽であったのか。
 GP02のカメラ越しに、赤銅色の光軸がHLVの内部を下方から貫くのが見えた。それは2発。そして3発。
 敵のビーム・ライフルが急上昇中のHLVに向けて放たれたのだ。ガトーは敵の攻撃と、それがもたらす結果を瞬時に理解した。
 小さな爆発がHLVに生まれる。その炎はやがて成層圏に到達する前に、HLVの推進剤に引火するだろう。


「南無三ッ!!」
 
 ガトーは重力に逆らいつつ、GP02にしつらえてあるスイッチを力の限り捻った。



***

 HLV発射の衝撃波が収まる。
 凄まじい白煙が全てを覆う。
 
 ガンダムは上昇中のHLVに攻撃を加えるために接近しすぎた。その衝撃波をまともに喰らったのにも関わらず、ガンダムは目立つ損傷も無く、発射場の近くに立っていた。
 放たれたビームの数は判らない。しかし少なくとも、そのうちの何発かはHLVに致命傷を与えた。遥か上空で起きた巨大な爆発と、四散する破片がその証拠だ。


「……おのれ! おのれ! 今度こそ止めをさしてやる!!」
 デュバルは、その声で初めて、ザクⅡ改に乗っているのがデニムだと知った。立ち尽くすガンダムに向かって、ザクⅡ改が突撃する。ガンダムはエネルギーが切れたのかビーム・ライフルを投げ捨てた。そして背部から何かを抜き取って構えると、それは眩い刀身を発生させた。触れるものを全てを溶断する、ビーム・サーベルだ。

「デニム曹長! 敵機が接近中だ!」
 ドム・キャノンの対空センサーはガンダムを乗せてきた支援攻撃機を示している。デュバルの対空砲火も撃墜には至らなかったらしい。再びミドル・キャノンの照準をターゲットに合わせようとする。
 戦闘機から、対地ミサイル弾が発射された。辛うじて防ぐデュバルであったが、衝撃でキャノンのレーザーロックが外される。突進していたデニム機はミサイルの直撃を脚部に受けると、そのまま氷原にくず折れた。

 ガンダムは、残存のMS隊や破壊途中の基地に関心を示すことも無く、跳躍。脚部スラスターを噴かしつつ、飛来してきた戦闘機に高度と速度を合わせて、軽やかに着地した。

 そして、現れた時と同様、白い悪魔は唐突に去った。
 
 吹雪はいつの間にか止んでいた。
 アラスカ、北の大地の空にオーロラの天幕が降りる。太陽の無い極夜、その下には戦いの無残な結末が、無数の鉄の破片となって降り注いでいた。


***

 レッドアラート。警告音が鳴り響く。
 アナベル・ガトーが気を失ったのは、わずか数秒にも満たない。
 
 彼を気づかせたのは、警告音か、それとも全身の痛みだったのか。作戦の為に死んでいった者たちの叫びだったのか。それは判らない。しかし散っていた者たちはこれ以上の苦痛を受けたのだ。耐えねばならぬ。
 
 彼を包むのは痛みだけでない。落下感。
 落ちる。落ちる。
 
 急上昇中のHLVの爆発からなんとか脱出できたのは、GP02シールド内臓の冷却機構と、MS本体の耐衝撃装甲の賜物であった。核攻撃を前提に作られたMSだからこその芸当である。
 ガトーは計器を見た。この高度から地表に墜落すれば、たとえガンダムと言えども大破炎上は間違いない。彼は何とか四肢を動かすことができた、しかしその度に激しい痛みが彼を襲う。
 
「ぬぉぉぉぉ!!」
 姿勢制御をコンピューターにまかせ、自身は全力でフットペダルを踏み抜く。地球の重力に抗うために、GP02はその背部スラスターを最大限にふかした。衝撃の影響で最初は起動しなかったが、ガトーの気迫に同調したのか、スラスターは息を吹き返す。しかしいかな高次元な機動を目指すためとは言え、その追加スラスターは自由落下中の重MSを自在に浮遊させるレベルのものではない。

 ガトーは、GP02を帰還させることのみを考えていた。HLVでの移送は失敗したが、このガンダムは今だ健在である。そして、このアナベル・ガトーもまた。
 生きて、生き抜いてこそ、このガンダム――連邦が悪であることを証明する機体を持ち帰ることができるのだ。
 
 忌むべき大地が、近づいてくる。ガトーは地球との死の接吻を拒絶すべくペダルを更に踏み込んだ。
『……トー大尉、こち……』 
 途切れ途切れに聞こえた呼び声は、女の声だった。それはHLVの破壊前に聞こえた声のようにも感じる。
 通信だと?
 その発信源は、海岸の先。
 
 ――なるほど、このまま地面に激突するよりかはマシというものか。

 ガトーの操作で、ユニバーサル・ブーストポッドは、GP02の落下軌道を僅かに逸らす。彼の落ちる先はアラスカの北部沿岸、北極海だ。

 最終突入角度の調整したところで、今までGP02を支えてきたバーニアがついにその浮力を失い、GP02はその背部スラスターをいびつな翼代わりに強引な滑空をする。

 激しい衝撃と共に、着水。ガトーはコックピットの固定ベルトに押さえつけられ、胸部に激しい痛みを覚えた。あばら骨が折れているのかもしれない。
 外部モニターが群青に染まり、そしてそのままGP02はなす術も無く沈んでいく。ほどなくして着底。かくしてGP02はようやくその絶望的な脱出降下を完了した。
 GP02に耐水機能がどれほどあるのか判らないが、少なくともコックピット内部までに浸水することはなさそうだった。エアの漏れも問題なし。ガトーは連邦の機体の強靭さに素直に感嘆しつつ、先ほどの通信相手に現在位置を報せるべくジオン軍の共通コードで救援信号を発した。

 
 痛みを堪えつつ、どれほど待ったのだろうか。
 
 機体を動かす鈍い衝撃に目を開け、ガトーはGP02の予備ライトを点灯させた。すると単眼で青色のMSが眼前にいた。長大な腕をもって我が子のようにGP02を抱えこんでいたのだ。
 
 
 
 




「アナベル・ガトー大尉、ご無事ですか?」
 聞き覚えのある声だった。ガトーは脂汗を拭いながら返答した。
「確か総帥府のジェーン・コンティ大尉とか言ったな。意外なものだ。貴女がこのようなMSを操縦できるとはな」




【戦闘内容】

#11月20日(於:北極基地)
#37戦目 対戦相手
ガンダム(アムロ・レイ専用機)アムロ・レイ(心眼)搭乗>
  Gスカイ・イージー
 対戦結果『敗北


#ピロー開封×2



[U]ジオンメカ   ガンダム試作2号機(ビーム・バズーカ仕様)<NG(ワンオフ機制限)>
[C]連邦メカ    ジム・コマンド(不死身の第四小隊仕様)


#未開封ピロー×1
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